EC特化型クラウドRPA「FULLTIME」の開発・販売を行うアスニカ株式会社は、導入企業でのRPAロボットの稼働時間に関する調査を実施した。

 

 

PRAロボットの稼働時間

 

 

調査の結果、現在導入されている合計479台のRPAロボットの稼働時間は、1社あたり1日平均6時間であることが分かった。また、導入企業に対して実施したアンケートでは、削減された時間を活用して、「販促やカスタマーサクセスなどの業務に取り組んでいる」「人員配置を見直し、新規採用コストを圧縮できた」などの声が寄せられた。

 

 

 

10名以下の小規模事業者での導入が41%と最多

 

 

導入企業の約80%は、EC通販ビジネスの中でも「定期通販」や「単品リピート通販」と呼ばれる定期購入形式での販売を行っている。特に、「定期通販」は、商品数を絞ってLTVで収益を上げていくビジネスモデルのため、管理コストを抑えやすく、少人数で運用しやすい。その為、より少数精鋭で内部コストを抑えながら、利益の最大化を目指している10名以下の小規模事業者で、特に多くRPAが活用されている傾向が見られた。

 

 

まとめ

 

株式会社MM総研RPA国内利用動向調査 2021」では、RPA市場全体での傾向として、大手企業での導入率は37%ほどに上る一方、中小企業では導入率が10%ほどに留まり、格差が開いているという調査結果が発表されている。

 

しかし、実店舗を持たないEC通販ビジネスにおいては、「定期通販」のようなビジネスモデルをはじめとする「少人数でも売上を伸ばせる事業、体制づくり」が可能なため、売上規模と比較して従業員数が少ない傾向にある。そのような企業では一人の従業員が複数の職務を兼任していることも多いため、より人員配置を最適化し、一人ひとりの生産性を向上していくために、RPAを積極的に活用しているということが分かった。