MMD研究所は予備調査では全国の20歳~69歳の男女6,593人、本調査ではフリマサービス・アプリで直近1年間に出品経験のある447人を対象に2021年3月29日~4月7日の期間で「2021年 フリマサービス・アプリに関する利用実態調査」を実施した。調査結果の一部を紹介する。

 

物を売る際に利用する場所トップは男女共に「リサイクルショップ(実店舗)」が最多

elcn5xaei8t6gpzrprhynbcu14hqivafinqnih9k

全国の20歳~69歳の男女6,593人に物を売ったことがあるか聞いたところ、「物を売ったことがある」と回答した人は65.4%となった。続いて、物を売ったことがある4,315人に物を売る際に利用する場所を聞いたところ男性は「リサイクルショップ(実店舗)」が49.0%で最も多く、次いで「買取専門店(実店舗)」が34.9%、「オークションサイト」が32.9%となった。一方、女性は「リサイクルショップ(実店舗)」が52.8%で最も多く、次いで「フリマサービス・アプリ」が41.4%、「買取専門店(実店舗)」が29.7%となった。

 

 利用したことがあるフリマサービス・アプリは「メルカリ」がトップ

 

tjdjudmpwbfj7bz8fjq1bfh70dokwlvysfat0vnh

全国の20歳~69歳の男女6,593人にフリマサービス・アプリの利用経験を聞いたところ、「利用したことがある」と回答した人は54.7%となった。続いて、フリマサービス・アプリの利用経験がある3,606人に利用したことがあるフリマサービス・アプリを聞いたところ、「メルカリ」が63.0%で最も多く、次いで「ヤフオク!」が58.4%、「ラクマ」が29.1%、「PayPayフリマ」18.7%と、5位の「minne」7.5%を大きく引き離した。

さらにフリマサービス・アプリを選ぶ上で重視した点を聞いたところ、「出品・購入のスムーズさ」と「使い方のわかりやすさ」が36.2%で最も多く、次いで「手数料の安さ」が35.9%と多くの人が回答した。

 

 

 2020年の緊急事態宣言以降、フリマサービス・アプリの利用が増えたと回答した人は46.7%

n5y3fhyn7ohvxqrhrn44onjobvtr2aqujia8bwmw

フリマサービス・アプリで直近1年間に出品経験のある447人に、2020年4月の緊急事態宣言以降のフリマサービス・アプリの利用頻度を聞いたところ、「利用頻度が増えた」が21.9%、「利用頻度がやや増えた」が24.8%となり、合計46.7%と約半数の利用頻度が増加した。

次に、フリマサービス・アプリで出品したことがあるものを聞いたところ男性は「本・コミック・マンガ」が44.0%で最も多く、次いで「家電・スマホ・カメラ」が40.9%、「エンタメ・ホビー」が36.4%となり、女性は「衣服・ファッション」が63.1%と最も多く、次いで「本・コミック・マンガ」が51.8%、「コスメ・美容」が38.7%となった。結果として、男女とも「本・コミック・マンガ」は出品したことがあると答えた人が多かった。

今回の調査により、意外にも、物を売る際に利用する場所トップは男女共に「リサイクルショップ(実店舗)」が最多となった。フリマサービスやオークションと違い自分で対応することなく、店に持っていくだけで手軽に買い取りしてもらえるのが魅力的なのかもしれない。また、フリマサービスやアプリを利用する人にとっては「メルカリ」が多く利用されていることが分かった。また、2020年の緊急事態宣言以降、フリマサービス・アプリの利用が増えたと回答した人は46.7%にのぼり、さらにメルカリ総合研究所の分析によると、COVID-19拡大で、節約意識向上し欲しいものがお得に購入できること等により、60代以上のメルカリ利用者数が前年比約1.4倍増加したことも大きな要因となりそうだ。