株式会社ウケトルが運営する再配達問題解決アプリウケトルに、大手配送業者以外の配送業者による宅配の追跡が可能となり、Amazonでのお買い物が100%追跡可能となった。
また同社は、28日にAmazon、楽天における宅配会社利用率を公開。宅配クライシスを受け、Amazonはデリバリープロバイダ、楽天は日本郵便を使うことで切り抜けているようだ。
デリバリープロバイダに対応
デリバリープロバイダは、Amazonが提携する大手配送業者を除く、中小規模の配送業者配送業者を指している。大手では請け負いきれなくなった配送をデリバリープロバイダによって配達している。Amazonでは購入全体の20.28%がデリバリープロバイダだ。この追跡にも対応することで、追跡量が大幅に拡大し、更なる再配達削減に貢献が期待できる。
約330万個の追跡実績を基にした調査
宅配クライシスの前後でAmazonと楽天が使っている宅配会社の比率を分析。(unknownはデリバリープロバイダを指す)宅配クライシス前の2017年4月には、Amazon(71.37%)と楽天(45.51%)共にヤマト運輸の利用が最も多いが、2018年4月では、Amazon(49.25%)、楽天(24.02%)と利用率は大幅に低下していることは明らかだ。
ヤマトショックを受け、両社ともに日本郵便の利用を大きく増やしたと思われていたが、実際、Amazonの日本郵便の利用はそれほど大きくは増えていない。むしろ、デリバリープロバイダの利用が、5.03%から20.28%と大幅に増加してたのだ。
今回の分析から、宅配クライシスを受けてAmazonはデリバリープロバイダ、楽天は日本郵便を使うことで切り抜けているようだ。
Amazonが、利用を大幅に増やしたデリバリープロバイダだが、その評判は良いものとは言えない。今回のデリバリープロバイダへの対応により、従来見られた「指定時間に来ない」といった不満の軽減につながるのか、今後、ユーザーの反応注目したい。
<参考>
再配達問題解決アプリ「ウケトル」がORBISアプリと連携、買い物から再配達までアプリ内で完結