イタリアの食料品オンラインマーケットプレイスであるEverliは、シリーズC資金調達ラウンドで1億ドル(約109億円)を調達した。この資金は、欧州でのさらなる事業拡大に使用される。

 

ベルギーの投資グループVerlinvest社が主導した今回の資金調達ラウンドは、Everliにとって過去最大規模となる。既存のFITEC360 CapitalInnogestDIPに加え、新規投資家としてLuxorDN Capital、C4 Ventures、Convivialité Venturesが参加した。

 

Everliによると、今回調達した1億ドルによって、欧州における同社の事業拡大をさらに加速させ、技術、製品、オペレーション、マーケティング、財務などの分野でより多くの人材を雇用すると説明している。

 

「Everli社は、欧州での事業展開をさらに加速させたいと考えている」

 

食品オンラインショッピングのマーケットプレイスであるEverliは、かつてはSupermercato24として知られていたが、国際的な拡大戦略の一環として社名を変更している。顧客は、専用アプリであるEverli Shopperで、お気に入りのスーパーマーケットを選び、そのストアで商品を注文し、即日配達サービスを利用することができる。

 

欧州4カ国で30万点の商品を販売

現在Everliは、欧州では、LidlKaufland、Carrefourなどの大手食料品ブランドと提携している。そして、イタリアポーランドチェコフランスの70都市で、これら提携ブランドの30万点以上の商品を提供している。

 

ベルギーの投資家Verlinvest社によると、世界は今、消費者の大きな変革期を迎えており、大量の買い物客が、食料品ショッピングをオンラインに持続的に移行している。「私たちは、Everliとともに食料品業界のルールを書き換えられることを誇りに思う」と 同社のエグゼクティブディレクターのSimone Sallustio氏は述べている。

 

Sallustio氏は、Everliの技術とデータに基づく経験、そして提携パートナーの食料品小売の経験を組み合わせることで、同社が欧州オンライン食料品市場のリーダーとしての地位を確固たるものにすることができると考えている。

 

「食料品業界が、再び同じ状況に戻ることはない」

EverliのCEOであるFederico Sargenti氏は、同社ついて、まだスタートを切ったにすぎないと述べた。

「食料品業界が、再び同じように戻ることはないからである。オンラインデリバリーへのシフトは後戻りすることはなく、あらゆる面で期待は高まるばかりである。私たちは、消費者に比類のない価値を提供するモデルを構築している。顧客は、都市部でなくても好きな小売店や商品に幅広くアクセスできる。また、小売店にとっては、低コストかつオンラインで競争することが可能となり、まったく新しい消費者層にアプローチできるようになったのだ」。

 

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の4/1公開の記事を翻訳・補足したものです。