米国コンビニチェーンの7-Elevenは、モバイルアプリ「7NOW」の新機能として、顧客からの注文商品を何千箇所の配達ロケーション「7NOW Pin」にデリバリーするサービスを開始した。「7NOW Pin」には、いわゆる具体的な住所を持たないような、公園の中やビーチ、運動場や娯楽施設、その他公共の場所が含まれる。

 

買い物客がアプリを立ち上げると、自動的に現在地や最寄りの“7NOW Pin”がアプリのインタラクティブマップに表示。「7NOW Pin」とは、それぞれ公共スペースや、配達商品の受け取りが可能な場所に設置されているスポットだ。宅配便業者は最寄りの7-Eleven加盟店舗で注文商品をピックアップし、ほとんどの場合30分以内で、選択された“7NOW Pin”の場所、もしくは指定された住所に配達する。

 

7NOWアプリでは最低注文額がない。また、アプリ内のサービスは24時間365日利用可能で、初回の注文から30日以内であれば3回目の注文までは配達料が無料だ。リアルタイム追跡機能により、顧客は7NOWアプリで注文した商品がいつ受け取れるのかを知ることができる。なお、このアプリでは食べ物や飲み物、軽食、化粧品、家庭用品をはじめ、その他の何千点もの商品が購入可能である。

 

「我々の使命は、常にお客さまを念頭に置きながらデジタル対応を推進し、利便性を再定義することである」と語る7-Elevenのデジタル情報マーケティング責任者Gurmeet Singh氏。「7NOW Pinsはスポーツの試合中や公園、ビーチでの日光浴を楽しんでいる時など、どんな時にも顧客の要望に応えることで、利便性をさらに向上させることができる。我々は顧客に望まれていた”配達”をいよいよ始めたのだ!」。

 

7-Elevenは2017年後半に、米国テキサス州ダラスにある一部の店舗で試験的にアプリでのサービスを開始し、デリバリーサービスを導入した。当時は、テキサス州ダラスの一部の店舗において、アプリベースのサービス展開をスタートさせているだけだった。しかし現在、7NOWは200以上の都市を網羅し、2,300万以上の世帯にサービスを提供、27以上の大都市圏で利用可能となっている。

 

世界最多のコンビニエンスストア店舗を有する7-Elevenは、利便性の高い実店舗ショッピング体験を提供するコンビニ業界を独占している。同社は、デジタルとテクノロジーによって飛躍的なビジネス変革を遂げ、実店舗内外におけるショッピングサービスの提供エリアを拡大。より満足度の高い顧客のデジタルショッピング体験を提供する方法を、模索し続けている。7NOWデリバリーアプリは、実店舗内にいても外にいても、全ての顧客に高価値、かつ満足度の高いカスタマーエクスペリエンスを提供するという全社的コミットメントの一環として、7-Elevenデジタルチームにより実施される新しいサービスの1つなのだ。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magagine」の6/24公開の記事を翻訳・補足したものです。