2020年、ヨーロッパのロジスティクス(物流)投資が386億4,000万ユーロ(約4.98兆円)に達した。もちろん、ヨーロッパのeコマースの大幅な成長が要因だ。昨年は、2013年以降最高の数字を記録した。
ヨーロッパ全域で新型コロナウイルス対策が行われ、オンラインショッピングが成長した。そして、在庫を確保するための倉庫も記録的な増加をみせている。
英国を拠点とする金融ウェブサイトのComprar Accionesが分析、公開した調査データによると、昨年、eコマースロジスティクスに386億4,000万ユーロが投資されたことが明らかになった。ヨーロッパでの倉庫のリースは69%増加、合計100万平方メートル以上の契約となっている。Amazon、DHL、SF Express(中国の物流企業)、XPO Logistics(アメリカの輸送および契約ロジスティクス企業)が、2020年にリース契約に署名した。
「ヨーロッパでの倉庫リースは69%増加した」
倉庫の空室率は5%
Comprar Accionesの調査データから、昨年末のヨーロッパにおける倉庫空室率が過去最低の5%にまで低下していることも明らかとなった。AlibabaやAmazonのような大手eコマース企業だけでなく、多くのサードパーティ・ロジスティクスサービスプロバイダも、ヨーロッパでの倉庫保管やeコマースフルフィルメントセンターの需要を押し上げている。
ヨーロッパでのロジスティクス市場のリース状況(グロス値)
ソース:Savills(ロンドン証券取引所上場のグローバル総合不動産サービス会社)
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の2/12公開の記事を翻訳・補足したものです。