株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した2020年9月度『Eコマース&アプリコマース月次定点調査』の結果を発表。なお、本調査は、17歳~69歳の男女1,100名を対象としている。

 

 

EC利用経験者の半数近くに、「ECで贈り物をした」経験

 

EC利用経験者のうち、「ECで贈り物をしたことも、ECを使って手配された贈り物を受け取ったこともある」人は23.9%、「ECで贈り物をしたことはあるが、ECを使って手配された贈り物を受け取ったことはない」人は23.6%だった。また、47.5%の人にECで贈り物をした経験があった一方、約半数弱の46.9%が「両方ない」「ギフト注文のことは知らない」と回答した。

 

 

 

また、ECを利用して贈り物をしたことがあるかを男女別で見ていくと、「ECで贈り物をしたことも、ECを使って手配された贈り物を受け取ったこともある」は男性が21%、女性が26.9%。「ECで贈り物をしたことはあるが、ECを使って手配された贈り物を受け取ったことはない」は男性が22.4%、女性が24.8%となり、あまり大差は無かった。更に世代別で見ても、「ECで贈り物をしたことも、ECを使って手配された贈り物を受け取ったこともある」は10代が32.5%、20代が27.6%、30代が27.0%、40代が22.6%、50代が16.5%、60代が22.4%となり、10代が一番多く、50代が一番少なかった。

 

 

ECで贈り物をした経験がある人の76.5%が、「ラッピングを利用」

 

ECで贈り物をしたことがある人のうち、76.5%が「ECで贈り物をする際、ラッピングを利用したことがある」と回答し、そのうち、「有料のラッピング」を利用したことがある人は58.0%、「無料のラッピング」は77.7%だった。また、男女別では「有料のラッピング」は男性が62.5%、女性は54.3%と男性の方が多い一方、「無料のラッピング」では男性が68.8%。女性は85.1%と「有料のラッピング」と比べ、約30ポイントの差があった。

 

 

 ECで贈り物をした経験がある人のうち、約4割が「ラッピングがなくて購入を断念」

 

ECで贈り物をした経験がある人のうち、38.4%が「ラッピングサービスがないために、購入を断念したことがある」と回答。年代別に見てみると、10代が47.7%、20代が59.5%、30代が38.8%、40代が39.0%、50代が25.0%が、60代が19.1%と、10代が約半数、20代に至っては約60%が断念したと回答した。

 

 

ラッピング利用者の75.2%が、「ラッピングサービスを充実させてほしい」

 

ECで贈り物をする際にラッピングを利用したことがある人のうち、75.2%が「ラッピングサービスを充実させるべき」、「やや充実させるべき」と回答した。具体的に充実させてほしいこととして、「包装紙や化粧箱、リボンのバリエーション」が最も多く72.5%、次いで「メッセージカードサービス」が60.0%、「名入れサービス」が52.5%となった。

 

 

3人に1人が、「コロナ禍により、ECで贈り物を授受する機会が増えた」

 

ECで贈り物をしたことがある、またはECを使って手配された贈り物を受け取ったことがある、もしくはその両方の経験がある人のうち、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、ECによる贈り物の授受機会が「増えた」と答えた人は12.2%、「やや増えた」人は20.8%で一方、「減った」人は2.6%、「やや減った」人は2.8%、「どちらともいえない」人は61.2%となった。また、年代別でみると、「増えた」「やや増えた」と回答したのは10代、20代が圧倒的に多く、10代は合計約60%、20代は約55%にのぼった。コロナ渦により集まりが自粛され、誕生日会等のお祝い事をECの贈り物で代用しているのかもしれない。