スウェーデンの食料品販売売上は、2019年通年で3.1%増加した。最も著しい急成長を見せたのは、eコマース市場であった。店舗売上は2.8%に対し、eコマース売上は21.9%の成長を遂げた。

 

これは、スウェーデンの食料品小売業者で構成される組織The Swedish Food Retailers Federation (スウェーデン食料品小売業連盟)の食料品インデックスで示されている。

スウェーデンのオンライン食料品業界の売上は、昨年12月の一か月間で23.8%増加した。ちなみに、同時期のオフライン食品業界の成長率は2.7%であった。

 

店舗売上は2.8%増

同様の比率が、通年の結果からも見てとれる。店舗売上は2.8%増加した一方で、eコマースの成長率は21.9%に達した。The Swedish Food Retailers Federationの広報部長Daniel Liljeberg氏によると、スウェーデンの食品小売業は、人口の増加とインフレのスピードよりよりもやや遅れをとっているものの、着実に成長しているという。

 

脆弱なクローナ(スウェーデンの通貨単位)は食品小売の成長を促進せず

地元の小売業界が輸入に大きく依存しているため、成長率にとって重要な基盤といえる通貨単位スウェーデン・クローナが、昨年ユーロに対し約2%下落したことも、食品小売の成長を妨げる要因となった。

 

▲スウェーデンにおける食料品eコマースの成長

 

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News europe」の2/6公開の記事を翻訳・補足したものです。