英国のオンラインマーケットプレイスでの総支出が、2019年に304億ユーロを超えると予想されている。また、今後5年間で50.1%の増加に相当する152億ユーロの成長が見込まれている。こうしたオンラインマーケットプレイス市場を席巻しているのは、主にAmazonとeBayである。

GlobalData(英国のコンサルティング会社)の報告書「Retail Channel Series: UK online marketplace retailing 2019 – 2024」によると、AmazoneBayは、2019年にオンラインマーケットプレイスでの総支出金額の90%以上を占めると予想されているのだ。

 

新商品への支出は今後5年間で53.9%増加する

この調査によると、新品の商品への支出は今後5年間で53.9%の増加が予想される一方、同期間における中古品への支出は29.8%の増加が予想されている。GlobalDataの研究者の見解では、小売業者が収益を伸ばそうとオンラインプラットフォームに注目しているため、そのなかでも卓越した存在のAmazonとeBayは、英国のオンラインでの新品商品の成長に大きく貢献するだろうとの考えだ。

 

中古品への支出は総支出の20%

今回の調査では、中古品への支出が、今年のオンライン市場の総支出の20%に満たないと予測されている。昨今の持続可能性に関する関心の高まりを考えると、この数字は驚くべきものかもしれない。

 

「ほとんどのセクターはリセールに不向きである」

しかし研究者は、オンラインマーケットプレイスでの中古品の相対的な低いシェアは、ほとんどの業界がリセールに不向きであるという事実と関連している可能性があると指摘。「中古品市場の成長は、リセール専用サイトによってもたらされる」と、GlobalDataのリテールアナリストのEmily Salter氏は話している。

 

彼女は、「リセール専門サイトサイトは、ユニークで、多くの場合ヴィンテージ商品を低価格で提供している。”ソーシャルショッピング”のコンセプトは、16〜24歳の人々から注目を集めている」と話し、これらの専門店は、ファストファッションや大手ブランドのユビキタスなモデルに取って代わるものであるとも述べている。

 

※当記事は欧州のメディア「Ecommerce News Europe」の11/4公開の記事を翻訳・補足したものです。