フランスECマネジメント会社Lengowの調査データによると、2016年、ドイツのEC市場規模は598.7億ユーロ(約7.7兆円)、前年比12%増となっている。現在、ヨーロッパではイギリスの次いで2番目の規模のEC市場である。

ドイツは人口8,220万人、オンライン消費者は5,200万人。16歳〜74歳のうち、オンラインで消費する人の割合は60%を占め、この割合がヨーロッパの平均レベルを超え、デンマークに次いで2位を占めている。eMarketer予測によると、2020年、ドイツのEC市場規模は772.2億ドルに達する見込み、2015年より49.36%を増加する。これはイギリスの57.35%と近いレベルでの成長が見込まれていることを示している。

また、2016年、ドイツにおけるモバイル端末での小売売上高は191.4億ユーロ、前年比40.8%増。この値はドイツEC小売市場の33.2%を占めており、ドイツにおいてもモバイル端末は主戦場となろうとしているようだ。

2017年第2四半期、ドイツのオンライン小売ビジネスの売上高は140億ユーロまで増加し、その値は前年比12%増にも達している。さらに2017年末までに、ドイツのモバイルユーザーは5,080万人となる見込みだ。

Amazon、OttoZalandoはドイツ三大EC企業であり、この三社の営業収益はドイツの上位100社のEC企業の残りの97社の営業収益の合計となっており、3社が市場をほぼ席巻。その中でもAmazonがドイツで最も人気のあるECサイトとなっている。

 

ドイツ人は製品のクオリティを最も気にする。80%のドイツ人が商品を購入する前に説明書やアフタサービスの詳細を読むため、売り手は必ず可能な限り全ての情報を提供し、商品の情報、返品などのルールを明確に提示する必要がある。26%のドイツ人がオンラインで価格を比較する。90%のドイツ人は家まで配達するのが好きである。77%のドイツ人は3〜5日以内に商品を届いてほしいと考えている。また、ドイツではよく現金、デビットカード、PayPalが利用されている。36%のドイツ人がクレジットカード(MasterCard、Visa、American Expressなど)を利用する。

 

 

※当記事は中国メディア「電商報」の7/21公開の記事を翻訳・補足したものです。