スマホでの決済が世界的に増え続けている。特に北ヨーロッパと日本では、今やモバイル取引はオンライン取引全体の半分以上を占めるという。ヨーロッパでは、スウェーデンがその率60%で、首位を堅持しているようだ。

 

この数値は、フランスを拠点とするネット広告配信会社Criteoレポートによるもの。調査では、世界80カ国以上、5,000を超える小売業者の閲覧や購入データを分析している。これによると、買い物客は商品を購入する際に、モバイルのウェブやアプリをますます利用する傾向にあるという。特にオンライン専業小売店での購入において、その傾向は顕著だ。

躍進し続けるモバイル取引

アジア太平洋地域では、モバイルが取引の過半数を占める。

 

買い物客はモバイルショッピングアプリの利用を好む

オンライン販売において、アプリは重要な牽引役を担っている。ショッピングアプリでの購入が占めるシェアは、前年比30%増。今回の調査によると、顧客はモバイルのウェブサイトを使用している時よりも、モバイル専用ショッピングアプリを利用してショッピングしている時の方が、コンバージョンに至る可能性が高いという。例えば、米国ではショッピングアプリでのコンバージョン率(アクセス数に対して商品が売れる確率)は、モバイルウェブに比べて3倍以上も高い。

 

現在のところ、北ヨーロッパと日本におけるモバイルショッピングの利用率が非常に高い。トップ5のうち4市場はヨーロッパ(スウェーデン、ノルウェー、イギリス、デンマーク)が占めている。

以下は、ヨーロッパに限定した国別ランキングである。

 

モバイルで行われるオンライン取引の割合

スウェーデン       60%

ノルウェー          57%

イギリス              55%

デンマーク          51%

ドイツ                 50%

フィンランド       49%

オランダ              49%

スペイン              48%

トルコ                 46%

オーストリア       44%

スイス                 43%

イタリア              41%

フランス              39%

ベルギー              38%

ポーランド          33%

ロシア                 30%

 

※当記事は英国メディア「E-commerce News Europe」の9/24公開の記事を翻訳・補足したものです。