オンラインストアで商品を見た直後にその商品を購入する人はほとんど居ないだろう。人はウェブサイトを訪れてから購入手続きを完了するまでに、ある程度の時間をかけるものだ。

20か国以上で展開し200万点以上の商品を取り扱うドイツ発のオンラインストアShopalikeが実施した、ヨーロッパの消費者の購買行動の分析が興味深い。

 

同社はチェコ、ドイツ、スペイン、フィンランド、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スウェーデン、スロバキアの11カ国を対象に、18か月にわたり調査。160の製品カテゴリ、1億点以上の商品で、サイトを訪れてから購入までに要した時間を比較検証した。

 

購入にあまり時間をかけないイタリア人とスペイン人

調査結果を見ると、イタリア人がサングラスを買うのに要する時間は8分以下。そのため同サイトの「アクセサリー」のカテゴリではサングラスが最も早く売れる商品となっている。スペイン人もオンラインでのショッピングに迷いがなく、洋服を買うのにせいぜい1時間以内、家具を1つ買うのにも30分も要さないとの事。

 

スニーカーを買うのに8時間かけるフランス人

ノルウェーの消費者も、スニーカー1足を買うのに時間を掛けず、購入手続き完了まで平均10分という結果。一方で、フランス人はスニーカーを1足買うのに8時間以上かけることも。オンライン小売業者にとっては辛抱である。ヨーロッパ全体を見ると、消費者のオンラインショッピングに要する時間は平均2時間20分程度。大概はジーンズ1着買うのに1時間もかけないが、フランス人はジーンズを買い終わるまでに20時間かけることもあるということだ。

 

ハンドバッグの購入検討時間は、ヨーロッパ平均で約3時間。チェコ人女性がウェブサイトを訪れてから購入が完了するまでに15時間かけたという異例なケースもあったが、大抵のチェコ人の平均購入時間は30分程度である。

 

家具購入には時間をかけるヨーロッパ人

ヨーロッパ人が最も購入に時間をかけたカテゴリは「家具」。他の商品を購入する際は平均して35分程度しか要さないヨーロッパ人だが、家具となると話は別。平均して19時間20分というほぼ1日がかりのショッピングになるようだ。中でもポーランド人が最も時間を要し、オンラインストアで見つけた物を買うまでに、平均で4日間もかけたという。

 

※当記事は「Ecommerce News europe」の1/19公開の記事を翻訳・補足したものです。