eコマース業界カオスマップ2016 - ショッピングカート編
eコマースの浸透に伴いeコマースの運営を支援するテクノロジーも大幅に拡大してきており、提供されているサービスは膨大な数にのぼる。そのためeコマース業界に深く携わっていても全てのサービスとその特性を理解することは非常に難しくなってきている。また、eコマース業界初心者や少し離れたテクノロジー関連の業界から見ても非常に分かりにくい部分が増えてきている。
そこでeコマース業界の“今”を分かりやすく、そして網羅的にマップ化した「eコマース業界カオスマップ」をeコマースコンバージョンラボと日本ネット経済新聞の共同企画で作成。可能な限りeコマース業界の今を中立的に整理し、網羅的に全サービスを掲載することを大目的としている。今回はショッピングカート版となる。
※マップに不足等があった場合は適宜修正し最新化していく。
<参考>
【「EC支援サービスマップ」シリーズ】 ショッピングカート特集 | 日本ネット経済新聞
当特集も網羅した2016年EC業界カオスマップ総集編はこちらから↓
ショッピングカート編
まず第一回目は「ショッピングカート」ジャンルのカオスマップをお届けする。26サービスをピックアップし、マッピングした。
※ログインして頂くと高解像度PDF版のカオスマップをダウンロードすることが出来ます。※アカウント作成する方は、作成後再度このページへアクセスしてダウンロードしてください。
横軸に機能の拡張性、縦軸に利用店舗の売上規模の2軸で整理した。横軸の機能の拡張性は、機能追加の量や質、店舗の要望を機能に反映させるスピード、外部サービスとの連携、店舗の個別の要望に応じたカスタマイズ対応などの取り組みを基に、日本ネット経済新聞とeコマースコンバージョンラボ編集部が独自に判断した。
最近の傾向としては一般的な総合カート以外の、目的を絞ったカートが増えてきていることが挙げられる。特にリピート通販に特化したカートが5つも提供されている。その他にも越境EC、オムニチャネル、BtoBなど、各目的に特化したサービスの提供が進んでいる。
店舗数(無料カートを除く)ではカラーミーショップが圧倒するが、流通総額ではMakeShopが業界NO1となる。また、店舗毎の平均売上高ではFutureShop2が首位となっている。それぞれのカートの特性が現れた結果といえるだろう。一方でリピートカートでは、店舗数・流通総額でたまごリピートが首位となり、店舗毎の平均売上高ではリピートPLUSが首位。この平均売上高は総合カートと比較しても非常に大きな値となっており、リピートカートを利用する店舗規模が極めて大きなことが裏付けられている。
ショッピングカートサービスリスト
以下、ここで紹介したショッピングカートサービスとなる。
総合カート
以下、14サービスが提供されいてる。
<参考>
【ショッピングカート特集】ハンズ 「e-Shopsカート2」 安価でも機能が充実 /「定期購入」「レビュー」標準搭載 | 日本ネット経済新聞
<参考>
【ショッピングカート特集】NHNテコラス「CARTSTAR」導線や離脱要因研究/消費者行動に基づき開発 | 日本ネット経済新聞
<参考>
【ショッピングカート特集】フューチャーショップ「FutureShop2」事業戦略部 部長商品企画開発ディレクター安原貴之氏 /利用店舗の平均売上トップの理由とは | 日本ネット経済新聞
<参考>
【ショッピングカート特集】GMOメイクショップ「MakeShop」デザイン性を大幅拡充/流通総額は4年連続首位 | 日本ネット経済新聞
リピートカート
以下、5サービスが提供されいてる。
<参考>
【ショッピングカート特集】TEMONA「たまごリピート」セミナー、支援部隊が充実/売上2倍など成功事例が続出 | 日本ネット経済新聞
<参考>
【ショッピングカート特集】PRECS「リピスト」単品定期通販に特価/機能最小限に抑え低価格を実現 | 日本ネット経済新聞
<参考>
【ショッピングカート特集】w2ソリューション「リピートPLUS」/機能の拡張性に強み/事業戦略までサポート | 日本ネット経済新聞
<参考>
【ショッピングカート特集】ネットショップ支援室「楽楽リピート」/CRM機能が充実/カスタマイズにも対応 | 日本ネット経済新聞
越境ECカート
以下、3サービスが提供されいてる。
オムニチャネルカート
以下、2サービスが提供されいてる。
BtoBカート
以下、2サービスが提供されいてる。
<参考>
【ショッピングカート特集】Dai「BカートASP」BtoBにサービスを特化/導入企業数が200社を超える | 日本ネット経済新聞
eコマースを運営するためのショッピングカートサービスは、このように競争が激しいこともあり、各社とも高機能化が進んでいる。しかも初期・運用ともに費用が非常に安いことが特徴だ。たいていのことが低価格で実現できるショッピングカートサービスは今後もオンラインショップを開店する際の有力なサービス候補となるだろう。
※上記の情報は定期的に更新を行い、常に最新化していく。
<参考>
オムニチャネル機能の実装が進むECパッケージとカート - どこまでシンプルにオンラインと店舗を連携することができるのか
ECモール・カート・アプリの2015年流通総額まとめ - 国内12・海外7の各主力プレイヤーの値から見る市場トレンド
ECをはじめたい!ときの選択肢 - 7つのプラットホームの存在を理解しよう