株式会社ジャストシステムが運営する情報サイト「マーケティング・リサーチ・キャンプ」において、2019年3月度分の「Eコマース&アプリコマース月次定点調査」が発表された。今回はその結果の中から、CtoCサービスの現状をピックアップして紹介する。なお、この調査は17歳~69歳の男女1,100名を対象にしている。

 

ジャストシステムが、現在最も利用されているCtoC(個人間商取引)サービスを調べたところ、年代による違いが色濃く現れた。10~30代は「メルカリ」(10代:48.3%、20代:62.8%、30代:51.9%)という結果になったが、40~60代は「ヤフオク!」(40代:52.6%、50代:48.1%、60代:68.8%)に軍配が上がった。

また、物品の販売に利用したことがあるCtoCサービスに限った場合でも、10~30代は「メルカリ」、40~60代は「ヤフオク!」を上げた人が最も多かった。

CtoCサービスでやり取りがなされてるものとして、衣服や遊ばなくなった玩具やゲームソフトを思い浮かべる人が多いと思うが、それだけではない。「CHANEL」や「ROLEX」といったファッション関連の入ブランド品の購入経験者のうちら約2割が「スマホアプリ」で、としている。

 

 

また、若年層で化粧品やファッション系の「サブスクリプション型EC」の利用率が増加している。

EC利用経験がある人のうち、月々一定の金額を支払うことで特定の商品が届く「サブスクリプション型(定期購入)型EC」(以下、サブスクEC)を利用したことがあると回答した人は38.8%で、1年前の2018年3月度調査31.3%から7.5ポイント増加した。「化粧品やファッションアイテムのサブスクEC」の利用率に限ってみると、10代では16.3%(2018年3月度)から21.2%(本調査)、20代は18.6%(2018年3月度)から20.9%(本調査)と、若年層で増加していた。しかし、30~60代では減少を記録している。

 

化粧品やファッションアイテムのサブスクEC

 

 

 

今回の調査からCtoCサービスでは、10~30代においては「メルカリ」、40~60代では「ヤフオク!」が主に利用されていることが分かった。また、高級ブランド品など扱われているなど商材の多様化も進んでいることも判明した。EC市場だけでなく、個人間のオンライン取引市場もいまだに成長しており、これからも私たちの生活に大きな影響を及ぼしていくだろう。