ヨーロッパにおいて、消費者が外国のショップからオンラインで商品を購入するクロスボーダーeコマースの人気が高まりつつある。昨年クロスボーダー取引によって購入された商品のうち、38%は中国から購入されたものだった。消費者はスマートフォンを使い、国境を越えた買い物をますます好む傾向にあるようだ。

今回紹介するのは、IPC(国際郵便機構)が、全世界41カ国、33,000人のクロスボーダー・オンライン・ショッピングを頻繁に行う消費者を対象に実施したthe Cross-border E-commerce Shopper Surveyの主要な調査結果の一部である。

前述の通り、クロスボーダー取引によって購入された商品の多くは中国からのもので、次にアメリカ(15 %)、イギリス(10%)、ドイツ(9%)と続いている。

 

中国はヨーロッパの買い物客にとって最も人気のクロスボーダー購入先

下の図から明らかなのは、ヨーロッパのほぼすべての国において、消費者が直近に行なったクロスボーダー・オンライン・ショッピングの購入は中国からということだ。中国から購入したと回答した消費者は、アイスランド(31%)、ノルウェー(37%)、スウェーデン(32%)、フィンランド(35%)、イギリス(50%)、デンマーク(31%)、フランス(43%)、ポルトガル(45%)、スペイン(43%)、イタリア(35%)、ギリシャ(39%)、ラトビア(56%)、ドイツ(43%)、ハンガリー(61%)、スロベニア(43%)という結果であった。

中国以外の国から購入したと回答したのは以下の国々のみ。それぞれ()内の国からの購入が最も多かったという。アイルランド(イギリス:59%)、ベルギー(オランダ:33%)、ルクセンブルク(ドイツ:59%)、スイス(ドイツ:40%)、オーストリア(ドイツ:70%)、キプロス(イギリス:26%)

 

ヨーロッパの消費者のクロスボーダーeコマース購入先

全体的にみると、クロスボーダー購入で最も人気のあるプラットフォームはAmazon(23%)で、次いで中国のeコマース企業「Alibaba Group」が運営するECサイトAlibaba(16%)、世界最大のネットオークションサービスeBay(14%)、格安ショッピングアプリWish(10%)と続く。

 

オランダ人の86%が自宅への配達を希望

消費者が世界中のショップからクロスボーダー購入をした場合、もちろん商品は必ず彼らに届けられる必要がある。IPCの調査からは、「自宅への配達」が一般的な商品の受け取り方法だということがわかっている。自宅配達の割合は、ロシアで30%、オランダで86%と広範囲にわたるが、全世界の平均で68%となっている。

 

ロシア人の74%は郵便局への配達を選択

自宅への配達に次いで多く行われている配達方法は、「郵便局への配達」である。世界平均で見ると、23%の人々が郵便局留配達を選択しているという。これはロシアでは最も一般的な配達方法で(自宅まで配達してもらうと追加料金が発生するため)74%の消費者がこの方法をとっているようだ。なお、アイスランド(62%)やラトビア(61%)でもこの方法がとられていることが多い。

 

北欧の人々は自ら郵便拠点まで荷物を取りに行く

北欧においては、自分の住所が登録してある郵便サービス窓口へ荷物を取りに行くのが最も一般的だという。スウェーデン67%、ノルウェー67%、フィンランド56%、そしてデンマークの45%の消費者がその方法をとっている。世界平均では、消費者の16%のみが、「購入した商品を郵便サービス窓口まで引き取りに行く方法を好む」と回答している。

 

世界中の買い物客のうち13%は、オンラインで購入した商品を宅配業者の営業所まで受け取りに行くことを選択。これはフランス(46%)に続いてデンマーク(29%)のオンライン買い物客の間では特に好まれている方法だ。宅配ロッカーparcel locker station (10%)は、フィンランド(40%)、デンマーク(36%)、ラトビア(35%)において最も一般的に利用されているという。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の2/14公開の記事を翻訳・補足したものです。