京東商城(JD.com)を運営する京東集団の劉強東CEOと株式会社良品計画の代表取締役社長松崎曉氏は2018年6月30日に会談を実施、更なる協力関係の強化・発展を発表した。

 

618セールで手応え、今後も協業し「ボーダレスリテール」を目指す

無印良品は2018年6月1日に初めて京東商城に出店を果たし、中国ECサイトにおいて最大規模となる旗艦店で家具・生活雑貨・服飾から食品と多岐にわたる商品を取り扱っている。

無印良品の開店と同時にスタートした618セールは2018年は累計注文額1,592億元(約2.7兆円)を達成し、11月11日「独身の日」の売上規模に匹敵する売上を実現した。また、618セールに参加した無印良品の店舗においても2018年6月1日~2018年6月18日までの期間中、衣服・家具・インテリア用品・家電の売上額がカテゴリー別でトップ3にランクインした。さらに、扇風機の売上げは1,700万円を突破するなど各段の売上を達成した。

京東と無印良品は京東のボーダーレスリテール(オンライン・オフラインの境界すらも越え快適に消費できる世界)という概念や無印良品が目指す「生活者の良い暮らしにとって、役に立つ商品開発・サービスの概念など共通する思考・目標を持っている。松﨑曉氏は京東の提唱するボーダーレスリテールの実例であるスマート物流センター「アジア1号」や生鮮食品スーパー「7FRESH」、無人スーパーなど多くの施設を視察、ボーダーレスリテールに対するサプライヤーチェーンから実店舗まで各項目細かく考察を行ったとのこと。

 

京東集団の劉CEOは、「京東は自社のメリットを十分に発揮し、無印良品の中国市場へのさらなる開拓と特にオンライン市場における重要なサポートを提供していきたい。我々も、無印良品との提携は非常に期待している。」と述べている。京東と無印良品は今後更なる協力関係の強化・発展を通じて、「ボーダーレスリテール」という概念を世界に発信し、よりよいライフスタイルを作る為のユーザー体験を提供していくという。