2018年2月より、全世界で複数のデバイスにARCore(Googleの仮想現実プラットフォーム)を実装しているGoogle。今回の中国の総合家電メーカーXiaomiとの提携により、中国でもこのARCoreテクノロジーが利用可能になった。
ARCoreは今まで中国では利用できなかった。これは、ARCoreがGoogle Play Storeからのアップデートを必要としているが、中国ではGoogleのアプリマーケットプレイスの利用が制限されているためである。今回の提携により、ARCoreはXiaomiのMi Mix 2Sデバイスを介すことで、Xiaomi App Storeからの利用が可能になった。GoogleはARCoreをより多くのデバイスに実装するために、中国の他のローカルアプリストアとも提携を進めると見られている。
このように、Googleが他企業と提携することにより中国において特定のGoogleプラットフォームの利用を可能にしたのは、今回が初めてのことではない。 2015年にはAI企業Mobvoiと提携してAndroid Wear(Googleのウェアラブル携帯端末向けオペレーションシステム)を中国に導入。ウェアラブル端末アプリは現在、MobvoiとHuaweiの両方のアプリストアで利用可能である。
Googleは昨年末、「AI基礎研究」に重点を置いた「人工知能研究センター」を北京で立ち上げると発表していた。
※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の5/29公開の記事を翻訳・補足したものです。