AmazonのCEOであるJeff Bezos氏は、株主に向けた年次書簡において、有料サービスAmazon Primeの全世界での会員数を初めて明らかにした。

Amazonは今までPrime会員数についてその具体的な数字を明らかにしてこなかったが、CEOであるJeff Bezos氏は2018年4月18日、ついに株主に向けた年次書簡で「有料のPrime会員が全世界で1億人を超えた」と発表した。

「2017年は、世界中のPrime会員に50億以上の商品を届けた。そして同年には、米国、ひいては全世界において、過去最多のPrimeへの新規会員登録があった」とBezos氏は記している。さらに同氏は、2017年7月11日のプライムデーは、Amazon史上最大の会員獲得を記録したとも述べた。

Prime会員に関する最も近い予測会員数は、米国の調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)が2017年10月に発表した9千万人という数字で、全体の63%が米国民である、というものであった。

Bezos氏によると、1億人という数字は全世界におけるPrime会員の数であるとのこと。もしCIRPの予測が正しければ、圧倒的多数の会員が米国にいるということになる。2018年、アルゴリズムコマースのFeedvisorが実施した、米国のAmazonユーザー1,576人を対象とした調査によると、Prime会員の46%が毎週Amazonで商品を購入し、6%が毎日購入していることがわかっている。

また、Bezos氏の書簡では、現在の従業員数が全世界で56万人を超えていることも公表。さらに、Amazonに出店する中小企業関連の統計も公にしている。2017年には14万社以上の中小企業が出店し、10万ドル以上の売上を達成。Amazon独自のセール期間「Amazonプライムデー」だけで、全世界の中小企業出店者に対し4,000万件以上の注文があったと言う。

2018年のAmazonプライムデーの日時は未定だが、例年7月中旬に開催されている。2017年、Amazonはプライムデーを24時間から30時間に延長し、Amazonプライムデーの公式開始日の前夜には、セールを催した。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の4/19公開の記事を翻訳・補足したものです。