米のマーケティング会社NetElixir社はEC運営企業の理解促進のため、オンラインマーケットプレイス経由で製品を販売する中小企業500社を調査した。その最新のレポートによると、中小企業の大半は米の大手マーケットプレイスAmazonJet.comeBayで高い収益を上げているという。

調査した米オンライン販売中小企業500社のうち60.2%が、少なくとも半分以上のオンライン販売をこれら3社のマーケットプレイスで行っている。上記の60.2%中26.6%は、自社ウェブサイトのECセールスと、Amazon、Jet、eBayのマーケットプレイスでの売り上げが半々であると回答。21.3%はマーケットプレイスの売り上げが3/4を占め、12.3%はマーケットプレイスでの販売が100%と回答した。

この調査では、オンラインマーケットプレイスが中小企業のEC販売の取り組みにどのように影響しているか、Amazonに焦点を当てている。回答者のうち52%は、Amazonでの販売における最大のメリットが「販売数量の増加」、また32.6%は「ブランド露出の増加」であると答えた。

一方Amazon販売の最大の欠点としては、45%が「利益率が低いこと」を挙げており、29%が「エンドユーザーのためではない」と回答。Amazonで有料広告を利用しているのは調査対象の中小企業の30%以下で、Amazon広告キャンペーンを利用した企業の40%は効果がなかったと述べている(23%はAmazon広告の効果がなかった主な理由として「ノウハウの欠如」を挙げた)。

2017年のAmazon Prime会員向けセール「プライムデー」は、中小企業や起業家に記録的な成功をもたらした。Amazonは例として、留守時の愛犬用ペットカメラFurbo Dog Cameraは一日の売り上げが500倍以上に増加したと発表している。

Prime Dayの結果を発表したAmazonのリリースの中でFurbo Dog Cameraの担当者は、「セール開始から6時間でFurbo Dog Cameraは4つのカテゴリーでトップへと急上昇した」と語った。 この調査では、対象の中小企業に今後5年間の最大の投資先を質問。25%がAmazonと回答したという。

NetElixir社のレポート完全版はこちらからダウンロード可能。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の8/3公開の記事を翻訳・補足したものです。