欧州議会は、クロスボーダーの配送コストをより明快に競争的にするという提案を採決した。EU加盟国は新しいルールのもと、オンライン消費者に対して、より安い配送コストを提供する方向に向かうだろう。

新しい配送ルールは、3/13に欧州議会によって発表された。現在、多くのオンライン消費者と小売業者は、他の欧州内の国へ配送する際にかかる高いコストに直面している。

国から国へ送るときにかかる配送コストは、国内に送るときにかかるコストの平均で5倍もかかる。さらに、異なる国から同じ場所へ送るときに、配送コストの差異が生じていた。例えば、ベルギーからイタリアへ2キロの荷物を送る際に32.8ユーロかかる一方で、同じ荷物をオランダからイタリアへ送る際には13ユーロしかかからないという具合である。

 

配送コストを比較できるウェブサイトを作成予定

欧州委員会は、配送コストを比較できるウェブサイトを作成する予定だ。このサイトでは、消費者と配送業者どちらも一覧比較された表を閲覧することができ、同時に1番安い配送方法を確認することができるようになる。これにより、配送業者は、配送コストと配送状況に関してはっきりとした情報を提供しなければいけなくなる。また、各国の郵政当局は市場を監視し、不当に高い関税を査定するために、配送業者からデータを集めるとのこと。

 

国の公共機関への情報提供

欧州議会によると、配送業者は売上高や配送個数、従業員数、下請業者に関する情報、さらに手続きに対するクレームを国の公共機関へ公表しなければいけないようになる。これは、配送部門がどれほど発展していくのかに関しての概要を提供するため、また起こりうる失敗を特定するために行われるようだ。従業員が50人以下であり、かつ1つの国でのみ業務を行っている配送業者は、対象から免除される。

 

※当記事は、欧州メディア「Ecommerce News Europe」の3/14公開の記事を翻訳・補足したものです。