eDelivery Index reportによる、フランス・スペイン・ドイツ・イギリス・イタリアのオムニチャンネルとマルチチャンネルの150の小売業者へのアンケートの調査結果によると、ヨーロッパの小売業者のおよそ半分が、速達便を提供し、そのうち6%のみが同日配送も対応しているとのこと。

この調査は、配達とパフォーマンスの達成度において、それに対する消費者の期待に応えられているかどうかを調べたものである。

 

以下のグラフは、順にイギリス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアの速達便ではないスタンダードな配送スピードの日数を示している。黒は国内の事業者の場合、グレーは国外の事業者の場合だ。

 

小売業者は消費者の期待に応えられていない

調査から、ヨーロッパの小売業者は消費者の期待に応えられていないことが分かった。消費者は配送を通じての返品を希望しているが、これに対し、52%の業者が店舗のみでの返品を許可しているという事実を反映している。Radialによると、店舗での返品は交換や返金の際に発生する、コストを減らすための重要な手段である。

 

イギリスの小売業者は平均4.4個の配送オプションを用意

小売業者は、平均して2.7個の異なる配送オプションを提供しているが、イギリスの事業者は平均4.4個用意している。しかし、いまや8割の事業者が、通常配送を無料で提供している。その上、95%がオンラインで注文したものを店頭で受け取る「クリック&コレクト」を提供しており、有料の郵送サービスの代わりとなっている。しかし、事業者は「クリック&コレクト」に対応するための、店舗の在庫管理を怠っていると、Radialは指摘している。

 

 

※当記事は、欧州メディア「Ecommerce News Europe」の10/26公開の記事を翻訳・補足したものです。