イギリスでは、過去6ヶ月に87%の人が宅配便で小包を受け取ったり、発送したりした経験があることが明らかとなった。2012年には70億ユーロの市場規模であったイギリスの宅配業界市場は、2021年には150億ユーロに達すると推計されており、さらなる拡大が見込まれる。

 

10人に9人のイギリス人が小包の宅配便を利用

およそ10人に9人のイギリス人が、過去6ヶ月のうちに宅配便や速達便で小包を受け取ったり、発送したりしていることがわかった。イギリス国内の宅配業界市場は2012年には70億ユーロだったが、2016年には114億ユーロの消費額に達し、63%の伸びを記録したことになる。

市場調査会社のMintelは、「Courier and Express Delivery UK 2017 report」を発表し、イギリスの宅配業界市場は2017年には122億ユーロまで拡大、2021年には150億ユーロに到達すると推定している。合計配送荷物量は2012年には17億個だったが、2016年には28億個、2021年には40億個まで増えるとのことだ。

 

B2C事業の拡大が宅配業界の成長の鍵

Mintelのアナリストであるマルコ・アマサンティは、「オンラインコマースが小売業界への影響力を強める中で、急増する需要に対応するために供給も増加することを考えると、宅配業界市場はさらに拡大すると予想されます。」と話した。小売店の購買はますますオンライン上で行われるようになり、商品の配送、返品などに関わるB2C配送事業の需要は拡大するとしている。

また、このレポートは宅配業界市場の成長には速達便の需要の拡大も重要なファクターだとしている。翌日配達便の消費額は2012年の35億ユーロから、2016年には62億ユーロに拡大。当日配達便も2012年の5億ユーロから、2016年には11億ユーロに拡大している。

 

配達に関する苦情で最も多いのは「配達の遅さ」

配達に関する苦情で最も多いのは、「商品が配達されるまでの時間が長すぎること」(15%)、「小包が安全でない場所に置かれること」(13%)、「指定した時間に配達されないこと」(11%)と続いた。また、10%のユーザーは郵便ポストで荷物を紛失し、8%は小包の内容物に破損被害を受けた経験があると回答した。なお、59%のユーザーは過去6ヶ月では宅配便に関するトラブルは何もなかったと回答している。

 

2012年から2016年にかけて、約63%の拡大をみせたイギリス宅配業界市場。2021年には150億ユーロの市場規模にまで拡大すると推定されており、さらなる成長が見込まれる。市場拡大の鍵としては、ECの発展に伴うBtoC配送の需要増加、当日便や翌日便などの速達便の増加などがあげられる。

 

※当記事は欧州メディア「Eccomerce News Europe」の7/7公開の記事を翻訳・補足したものです。