楽天マーケティングは、シンガポールでの事業を強化し、アジア太平洋地域におけるビジネスの拡大を目指す。
同社はシンガポールを拠点にし、最も重点を置く透明性、技術投資、そして、グローバルな事業展開の推進を目指し、Amazonのようなeコマース大企業との差別化を図っている。
同社アジア太平洋地域マネージングディレクターAnthony Capano氏は次のように述べた。「我々の顧客であるグローバル企業に対し、収益性の高いアジア太平洋市場に進出する際のサポートに注力しながらシンガポールでビジネスを行ってきて、数年が経つ。こうした顧客の多くはシンガポールで事業展開しているため、楽天マーケティングがシンガポールを拠点とするのは当然のこと。同国での事業拡大は我々の行ってきたこの地域での投資を反映するもの。シンガポールオフィスには、多言語に対応できる人材で構成したチームがあり、顧客のアジア各地での事業成長を強化する態勢がより整っている。楽天マーケティングが世界的に展開することにより、米国、英国、オーストラリア、日本、ブラジルといった新しい市場へのローカルブランドの事業拡大を支援することができるだろう」
楽天がこのシンガポールでの事業拡大を決定したのと時を同じくして、Amazonは東南アジア諸国で初めてとなるシンガポールへのPrime Nowサービス(対象地域で注文から最短1時間以内、2時間以内は無料での配達を可能にしたサービス)の参入を発表した。
Amazonのこのサービス開始により、シンガポールのプライム会員はAmazonショッピングサイトの商品について、(購入から)2時間以内無料配達サービスを利用できるようになる。
「多忙なシンガポールの皆さまに向け、便利な超高速配送サービスを紹介できることを嬉しく思う。Prime Nowを利用することで、それぞれの好きなことにもっと時間を割けるようになるなるだろう」と、Prime Nowのアジア太平洋地域ディレクターAarif Nakhooda氏は語った。
※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の7/27公開の記事を翻訳・補足したものです。