東南アジア地域最大のECモールであるLazadaは、出資元のアリババとの連携を強化している。Lazadaシンガポールサイト内にTaobaoのオリジナル店舗を出店。500万商品を提供しているLazadaシンガポール上に40万商品をラインナップした。

背景には中国のEC市場の成長が鈍化していることが影響している。依然として15%程度の成長を続ける中国国内市場ではあるが、アリババは国内市場にとどまらず、東南アジア市場への攻勢を強めている。2017年に東南アジア市場に進出するといわれているAmazonに対する対抗策と考えることもできる。

シンガポールは物価が世界でも高い国であるため、シンガポールの消費者はLazada内のTaobao店舗に出品されている中国商品を価格面でメリットがあると感じている。これまで、シンガポールの消費者は第三者や仲介サービスを通じてTaobaoの商品を購入してきたが、商品の品質や詐欺などの問題に直面してきていた。今後はアリババはLazadaと連携し、問題があった場合Lazadaにて迅速な措置を講じることが可能となる。さらに、ページは英語で、言語の壁もなくなり、消費者が安心してショッピングできるだろう。

 

※当記事は中国メディア「雨果網」の3/22公開の記事を翻訳・補足したものです。