中国大手EC企業ネットイース(網易)が運営する越境ECプラットフォーム「kaola」は、9/19に香港最大級化粧品小売会社sasaと戦略的パートナーとなり、ランコム、SK-II 、Channel、 Gucci、 Diorなどの高級ブランド化粧品の販売を開始した。「kaola」は既にEstee lauder、Cairns、Kiel’s、Sulwhasooなどの韓国・欧米ブランドの販売を行っている。
また、ネットイースとsasaは中国市場の更なる開拓のために、ビッグデータ・O2Oなどのテーマで協業の検討を開始した。
Sasaは1978年に創立し、アジア最大の化粧品チェーン店である。今まで、Sasaはアジアで280以上の小売店舗を持ち、700種類以上の有名ブランド品(化粧品、香水、シャンプーなど)を販売している。
2015年中国の化粧品取引高は4,846億元(約7兆円)に達した。そのうち、ネット上の取引高は1,767億(約2兆円)であり、越境EC市場も20%を占めた。さらに、年々増加する傾向がある。しかし、その裏に、偽ブランド品などが化粧品市場にはびこっている。長期的に見ると消費者からの不信感を招き小売業者にも悪影響を及ぼす可能性が高くなる。
そのような中で市場は本物と偽者が混じった玉石混合状態となっているが、需要の急増を背景に、各有名ブランド化粧品の小売業者は中国国内の会社と協力し、越境ECを通じて本物の化粧品を中国に輸入したいという思惑を持っている。
※当記事は中国メディア「雨果网」の9/20公開の記事を翻訳・補足したものです。