Appleは7月12日、アメリカやカナダを含む12カ国で、iPhone、iPad、iPod Touchの各デバイスでApp Store、Apple Music、iTunes、iBooks上の支払いをPayPalからできるようになったと発表。口座間での送金も可能な決済サービスとして世界的に人気なPayPalの導入により、App StoreやiTunes Storeでの利便性が向上する。

 

12カ国でApple Store、iTunes StoreなどでPayPalの使用が可能に

Appleの発表によると、PayPayを通じた支払いが可能になったのはアメリカ、イギリス、カナダ、メキシコ、オーストラリア、オーストリア、フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、オランダ、スペインの12カ国。これらの地域では、iPhone、iPad、iPod TouchのデバイスからApp Store、Apple Music、iTunesとiBookを利用する際にPayPalアカウントによる支払いができるようになった。

 

支払い手段の多様化で利便性の向上を狙う

Appleは、安全で用途の広い支払い手段であるPayPalの導入は、急増するデジタルエンターテイメントの需要に応えるものだとしている。まだ構想段階であるものの、SiriでPayPalのアプリを使い、簡単に支払いができるシステムを開発する計画も持っており、PayPalの導入はそうした将来のビジョンも拡大させていくものとなる。

 

▲App StoreやiTunesでPayPalによる支払いが可能に

 

PayPalの使い方はシンプル

PayPalによる支払いは簡単。まずはApple IDを持っているユーザーであれば、Apple Store、Apple Music、iTunes、iBooksのアカウント設定でPayPalを決済手段として設定。iPhone、iPad、iPod touch、Mac、各パソコンのiTunesから利用できるようになっている。

PayPalが決済手段として選択されると、以降のApple IDを用いた商品の購入はすべてPayPalを用いて行われ、自動的にPayPalアカウントに請求される。対象の商品にはアプリ、音楽、映画、テレビ番組、書籍、Apple Musicの定期購読、iCloudストレージの購入が含まれる。

 

Apple StoreやiTunes Storeなどの主要サービスの支払方法として追加されたPayPal。iOSだけではなく、Apple TVやApple Watchでの利用も可能で、拡大するデジタルエンターテイメントの購入をさらに便利にするものとなる。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の7/12公開の記事を翻訳・補足したものです。