ヨーロッパの全ウェブトラフィックにおけるスマートフォンからの割合は、2015年の32%から増加し、2016年は41%を占めた。

このデータは、Adobe Digital Insightsのレポートによるものであり、Adobe Experience Cloud(Adobeが展開する優れた顧客体験提供のための包括的な企業向けクラウドサービス)を使用している企業上位5社のヨーロッパにおける顧客5,000人を対象とした調査に基づいている。

国別にみると、全トラフィックの50%をスマートフォンが占めた英国の割合が一番高く、業種別にみると、最も多かったのは金融サービス(全トラフィックの53%)とメディアとエンターテイメント(全トラフィックの52%)だった。

同調査では、ヨーロッパの64%のユーザーが、モバイル端末によるウェヴブラウジングは、デスクトップ端末より劣ると答えている。

このような結果にもかかわらず、57%が用事を済ます時には、スマートフォンがより便利な端末だと考えている。

2016年にモバイル利用が大きく増加した分野の一つが、オンラインショッピングであった。前年は37%であった「オンラインショッピングにはモバイル端末が最も適している」と考えている人々の割合も、2016年には45%に上っている。

「銀行残高照会から受信トレイのチェックまで、スマートフォンは今や主要なデバイスになっている」と話すのは、Adobe EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)エンタープライズのマーケティングディレクターDavid Burnand氏。「ブランドは、モバイル端末とデスクトップ端末の利用比率が逆転した金融サービスや小売業を見習い、顧客を引き付ける魅力的なモバイル体験を提供するための環境構築に投資を行うべきだ」と語る。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の7/6公開の記事を翻訳・補足したものです。