中国向け越境ECプラットフォーム「プラットフォーム」を運営する、Inagora(インアゴーラ)株式会社(以下、インアゴーラ)と、カゴメ株式会社(以下、カゴメ)は、2017年6月22日(木)より、販売・マーケティングの協働モデルで越境EC ビジネスを開始

インアゴーラの運営する「豌豆公主(ワンドウプラットフォーム)」上で中国の消費者の「健康」のニーズに沿ったカゴメの主力商品を取り扱うほか、これまで同社が中国越境ECで販売実績のない食料品類の取り扱いも開始する。

 

カゴメ、食品類も中国越境ECへ進出

主に取り扱う商品は、中国の消費者の「健康」のニーズに沿ったカゴメの主力商品(カゴメトマトジュース、野菜生活100、カゴメトマトケチャップなど)だ。5月に開始した味の素との協働では、「健康」「時短」のニーズに合った物の提供で、性別や年代別のターゲット層は特に設けられていなかった。だが今回のカゴメとの協働では、メインターゲットが20~30代の女性(母親がメイン)など、健康意識の高い女性に設定されている。またカゴメは中国向け越境ECにおいて、飲料は既に販売実績があったものの、トマトケチャップ等の食品類の取り扱いは今回が初めてとなる。今後はさらに商品数を増やすほか、ライブ配信等の手法も活用し販売促進に取り組むという。

食料品類の取り扱いが加えられることで、ますます日本メーカーによる、食料品を中国に広められること期待できる。また味の素との協働では日本の食文化の拡散を目標としていたが、カゴメとの協働では野菜の栄養を手軽においしく摂取できる商品やその健康価値情報の提供によって中国の利用者の健康長寿に貢献していくという。

 

豌豆(ワンドウ)とは

豌豆(ワンドウ)とは中国ユーザー向けショッピングアプリで唯一の日本商品特化型サービス。日本企業は初期費用・固定費が無料で出店ができることから、中国で既に人気の商品からまだ中国ユーザーの認知度が低い商品まで1,900ブランド、約27,500商品(2017年3月現在)もの多岐にわたる品揃えを実現している。また、日本商品特化型であるため商品を陳列して販売するだけではなく、企業ブランド・商品の詳細情報や、商品の使い方や利用シーンをまとめた動画・記事コンテンツを提供するなどユーザーに対して多角的にアプローチすることが可能だ。また、アプリ内のSNS機能(プリンセストーク)やコンテンツを通じて、ブランドイメージや商品をより拡散・浸透させることができる。

 

<参考>

インアゴーラ、越境ビジネスで味の素と協働

越境ECを支援するサービス徹底解剖 - 海外の消費者から見た場合に日本商品をどのように購入することができるのか