アパレル大手のユナイテッドアローズは6月16日、オンラインストア「UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE」で、海外在住者向け購入代行サービス「Buyee」の連携機能を導入した

「Buyee」は多言語対応で、配送や決済方法に関する多様なニーズに対応している。ユナイテッドアローズは「Buyee」の導入を機に、ECを通じた海外展開をさらに加速させる。

 

最大83カ国に対応する海外在住者向け購入代行サービス「Buyee」

ユナイテッドアローズのオンラインストアにおける「Buyee」は最大83カ国(86エリア)に対応し、19のストアブランドが展開するオリジナル商品約5,000品番の豊富なアイテムが対象商品となっている。

海外在住のユーザーがオンラインストアにアクセスした際には総合トップページに「Buyee」のバナーが表示され、このバナーをクリックすると、購入可能対象商品のみが表示される専用のウェブサイトへと遷移する。ユーザーはここで商品を購入し、配送保障プランなどの有料オプションサービスも追加できる。こうして「Buyee」が代理購入し、独自の物流システムを介して海外へ発送され、消費者の元へ届けられる仕組みとなっている。

 

Buyeeは海外の顧客の様々なニーズに対応

商品転送サービスを提供するtensoが開発した「Buyee」は、独自の検品・配送保障を完備しており、配送手段(EMS/SAL便・国際小包・船便DHL)や、決済方法(各種クレジットカード・Paypal・Alipay・銀聯カード)などのオプションが豊富である。多通貨決済が可能であるため、自国通貨で決済することもできる。日本語・中国語・英語に対応しており、越境ECを包括的にサポートするカスタマーサービスが充実している。

 

ユナイテッドアローズはECを通じた海外展開を加速させる

これまでユナイテッドアローズは、海外展開の一環として、2015年に世界のセレクトショップを集めたオンラインショッピングサイト「Farfetch/ファーフェッチ」に一部のストアブランドを出店したものの、展開商品は一部に限定されていた。今回の「Buyee」の導入によって、展開ストアブランド数と商品規模を大幅に増やすことができ、EC売上の拡大を図っている。

今後は「Buyee」での対象商品を拡充するため、各ストアブランドのオリジナル企画商品に加え、仕入れ商品の販売も視野に入れているという。

 

<参考>

越境ECを支援するサービス徹底解剖 - 海外の消費者から見た場合に日本商品をどのように購入することができるのか