Amazonに出店するヨーロッパの業者は、5つの(国によって)異なるマーケットプレイスからの出店を選ぶことができる。最も人気が高いマーケットプレイスは、ほとんどの出店者が利用しているAmazon UKだ。
ヨーロッパにおけるAmazonについて分析すると、以下の興味深い発見を得た。
この分析を行ったのは、世界23のマーケットプレイスにて1,100万の出店者をモニターする調査会社のスタートアップMarketplace Plus社。分析では、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、そしてイタリアと、ヨーロッパの5つのAmazonマーケットプレイスからデータを収集した。その結果、国々が隣接するヨーロッパでは、出店者が複数のマーケットプレイスを利用するのが一般的だということを示している。
ほとんどの店舗はAmazon UKで出店している。例えばスペインを見ると、Amazon出店者の三分の二がAmazon UKでも出店。そして6,600の店舗はヨーロッパの5種類のAmazonマーケットプレイス全てで出店している。中でもAmazon UKは最も人気が高く、合計60,893店舗に上る。
Amazonは“フルフィルメント”サービスでヨーロッパ出店者の力に
Amazonはヨーロッパのフルフィルメントネットワークのインフラ「European Fulfilment Network(EFN)」を構築。FBA(Fulfillment by Amazon)とは、Amazonが出店者の代わりとなりヨーロッパ全土のマーケットに配送するもので、在庫は一つの倉庫にまとめておきながらあらゆるマーケットプレイスに出店できるという仕組み。尚、出店者は自身でそれぞれの国に合わせた言語翻訳や最適化などを行う必要がある。
上図は各国のAmazonマーケットプレイスのActive Sellers(1か月間で1商品以上の売上をあげるであろう出店者)の重複状況を示している。
※当記事は欧州メディア「Ecommerece News Europe」の3/7公開の記事を翻訳・補足したものです。