米国のネット通販大手Amazonは、3ヶ月前のイギリス・ドイツ・オーストリアでのダッシュボタン(商品注文ボタン)の発売に続き、フランスでも当サービスの開始を発表した。フランスのアマゾンプライム会員は、500種類もの商品がボタン一つで買えるようになる。

Amazonはダッシュボタンを米国で昨年9月に導入し、今年8月に米国以外で初となるイギリス、ドイツ、オーストリアで発売を始めていた。次はフランスへ。フランスのアマゾンプライム会員は11月15日の公式発売を前に、昨日(11月8日)から先行予約ができるという。

現在43種類のボタンが用意され、1つ4.99ユーロで購入可。ボタンを押すだけでWi-Fiを経由して商品を注文することができる。ボタンの種類には、クリームのニベア(Nivea)、洗剤のルシャ(Le Chat)、芳香剤のエアーウィック(Air Wick)、オムツのパンパース(Pampers)、コンドームのデュレックス(Durex)、トイレ洗浄剤のバレフ(Bref)などが揃う。注文は、消費者のスマートフォンを介さずに直接Amazonへ。小さな緑のLEDが点灯すれば、アプリから注文が確定されたことを確認できる。

ダッシュボタンからの注文は送料無料で1営業日以内には配達され、注文の最小限量はない。家族内での複数の注文を防ぐ為に、商品が届くまでボタンは使えなくなる。

 

DRSもフランスで開始

ダッシュボタンと同時に、AmazonはDRS(ダッシュ補充サービス)もフランスで開始した。メーカーはこのサービスにより、自分たちの商品に自動的な補充機能を組み込むことが出来るようになる。例えば、消費者の家のWi-Fiに接続された洗濯機は、洗剤がなくなりそうになると自動的に補充分を注文してくれる、というわけだ。

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※当記事は欧州向けメディア「Ecommerce News Europe」の11/9公開の記事を翻訳・補足したものです。