近年、EC大手Amazonとアリババのクラウドコンピューティングビジネスが大きく伸びている。アリババのクラウドサービス「阿里雲」とAmazonのAWS(Amazon web service)マネジメントコンソールの営業利益の増加率は世界のクラウドコンピューティングとインフラの営業利益の増加率を大きく超えている。

発展スピードについて、アリババは中国という新興市場を中心に導入を進めているため、Amazonより発展スピードが早いが、規模においてはアリババの「阿里雲」がAmazonのAWSよりはるかに小さい。

2016年、Amazonとアリババ営業利益と純利益は大きく伸び、Amazonの第2四半期および第3四半期の利益率は26.2%に達し、前年比8%増。アリババの利益率は47%、前年比6%増となった。

それと共に、両社のクラウドコンピューティングサービスの営業収益も大きく成長しているが、会社の利益への貢献度はそれぞれ異なっている。AmazonのAWSは非常に利益率が高く、10%の収益で営業利益の85%を稼いでいる。一方、アリババのクラウンドコンピューティング事業は赤字となっている。裏返すと、この構図は、Amazonは思ったよりもEC事業では利益を確保できていないが、アリババはEC事業で依然として高利益を確保していることを意味している。その理由の1つは、アリババが倉庫を維持する必要がないからだ。

Market research Media推測によると、2020年、世界のクラウドコンピューティングサービスの市場は30%増加し、2.7億ドルに達する見込み。Bain & Companyによると、今後数年間、AmazonのAWSの営業利益の増加率は30%、アリババは40%の増加率を保つ見込み。

 

00※当記事は中国メディア「雨果網」の1/23公開の記事を翻訳・補足したものです。