2017年1月から、資生堂の化粧品ブランドElixirシリーズは上海ショッピンモールの専門店コーナーで販売を開始する予定。各専門店コーナーに美容専門家がいて、消費者に美容のアドバイスを提供する。専門店コーナーのデザインは日本の店舗を模倣・デコレーションしたものとなっている。同じく2017年に広州などの他の地域の専門店コーナーもリニュアールする見込み。リアル店舗の販売強化は都市部在住のOLをターゲットとして、ブランドの認知度を今よりもさらに上げるためのものである。

リアル店舗でのElixirシリーズの販売を拡大している一方、ECサイトでの販売も強化しようとしている。中国での販売価格は日本より30%高く、フェースクリームは280元〜530元(約4,500円〜8,500円)である。

2016年末から、Elixirシリーズの生産工場をベトナムから大阪に移したのは、商品に“日本製”というブランド力をつけるためである。また、2020年には大阪でさらに新しい工場を建設する予定もあり、これは実に37年ぶりに日本での新工場稼動となる。

 

Elixirシリーズは30代から60代までの日本人から人気を集め、外国人観光客にも人気のあるヒット商品である。

今や資生堂の53%が海外売上となっており、そのうちの28%は中国での売上である。今後、Elixirシリーズを通じて、中国の消費者の需要を喚起し、中国でのビジネスの成長と消費者数を拡大しようとしている。

 

※当記事は中国メディア「雨果網」の12/14公開の記事を翻訳・補足したものです。