株式会社Coadexは、コンテンツマーケティングを実践している企業の広報担当者、またはコンテンツマーケティングを実践していないが、興味がある企業の広報担当者を対象に、「コンテンツマーケティングにおけるAI活用の実態」に関する調査を実施した。

 

 

調査結果

 

「所属する企業では、どのようなコンテンツマーケティングを行っていますか?(複数回答可)」と質問したところ、「SNS」56.8%と回答した方が最も多く、「ブログ記事」48.7%、「メルマガ」33.1%、「ホワイトペーパー」31.9%と続いた。コンテンツマーケティングを実践している企業では、SNSやブログ記事が主流であり、手軽に情報発信できる媒体が重視されていることが分かった。特にSNSは拡散力が高く、認知度向上に効果的なため、多くの企業が活用していると考えられる。一方、メルマガやホワイトペーパーの活用も一定の割合を占めており、より深い情報提供やリード獲得を的とした戦略が取られている様子がうかがえた。

「コンテンツをどのように制作していますか?」と尋ねると、「AIを活用して自社で行っている」が52.3%と最も多く、次いで「AIを活用せず自社で行っている」31.3%、「専門業者にアウトソーシングで行っている」13.8%という結果だった。このことから約半数がAIを活用して自社でコンテンツを制作しており、AIの導入が進んでいることが明らかとなった。

 

 

「AIを活用して自社で行っている」と回答した方に、「コンテンツマーケティングにAIを活用するメリットは何ですか?(複数回答可)」と尋ねたところ、最多は「マーケティング効果の向上」の56.4%で、次いで「人的リソース不足の解消」の53.8%、「豊富なアイデア生成」の43.9%だった。AIを活用することでマーケティング効果が向上し、人的リソースの不足を補う役割がある他、豊富なアイデアを短時間で生み出せるため、企画の幅が広がり、マーケティング施策の効率化にも繋げることができる。さらに今後はAIの活用領域が拡大し、より高度なマーケティング戦略の実現が進む可能性もあるとみられている。

「AIを活用して自社で行っていると回答した方に対し、「コンテンツマーケティングにAIを活用するデメリットは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「情報漏洩のリスクがある」が46.2%と最も高く、「オリジナリティに欠ける」41.3%、「著作権侵害のリスクがある」34.9%、「精度が低い」28.8%と続いた。AIの活用には情報漏洩のリスクが伴うため、企業はセキュリティ対策を強化する必要がある。加えて、AIが生成するコンテンツはオリジナリティに欠ける傾向があり、他社との差別化が課題となる可能性や、AIの精度が低い場合は、誤った情報が発信される可能性があるため、人によるチェック体制の整備が重要だと言える。

 

 

「コンテンツマーケティングに興味を持った理由は何ですか?(複数回答可)」との質問に対し、「自社の商品・サービスの認知度向上のため」32.4%と回答した方が最も多く、2位以降は、「SNSやブログを活用した情報発信のため」30.4%、「企業ブランディング強化のため」25.0%だった。この結果から、商品・サービスの認知度向上や企業ブランディングの強化を行う目的でブログを活用するため、コンテンツマーケティングに興味を持ったことが明らかになった。

「コンテンツマーケティングに踏み出せない理由は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「専門的な知識やスキルの不足」28.9%と回答した方が最多で、続いて「SEOやSNS運用の知識の不足」25.0%、「効果が出るまでの時間への不安」23.6%、「何から始めればよいかわからない」20.9%となっていた。この調査から、専門知識やスキルの不足がコンテンツマーケティングを始めるに当たり、大きな障壁となっていることが分かった。特にSEOやSNS運用は継続的な学習が求められる分野であり、効果が出るまでの時間が不透明な点も不安要素となっているようだった。

 

 

Coadexの概要

 

中小企業のコンテンツマーケティングを支援する「Coadex」は、丁寧なヒアリングと会社の魅力を聞き出し、顧客の認知獲得・集客増に貢献している。特徴としては、「フィード・リールの制作から、投稿・運用まで全て丸投げ可能なSNS運用「AIを活用したライティング・SEO」、「LPやWebサイトの制作、PRコンテンツやホワイトペーパーの作成」が挙げられる。