MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、予備調査では18歳~69歳の男女7,000人、本調査ではメインがECアプリのみの利用者127人を対象に、2023年1月1日~1月5日間で「ECサイトとアプリに関する利用実態調査」を実施した。

 

 

調査結果

 

18歳~69歳の男女7,000人を対象に、ECのWEBとアプリの利用について聞いたところ、「WEBとアプリを併用」が約6割と一番多く、「両方利用していない」が18.0%、「WEBのみ」が16.9%、「アプリのみ」が7.8%と続いた。

 

次に、ECを利用している5,737人を対象に、利用状況を年代別で見ると、どの年代のおいても、「WEBとアプリを併用」が一番多く、20代が76.9%と最も高かったが、10代・30代・40代でも7割超だった。また、60代では、「WEBとアプリを併用」が最も低かったものの、「WEBのみ」においては60代が33.5%とトップだった。そして「アプリのみ」では10代が16.0%と多く、最も少ない年代は、60代の7.6%だった。

 

 

ECを利用している5,737人を対象に、WEBとアプリそれぞれでメイン利用しているECサービスを聞いたところ、WEBにおいてWEBのみ利用者は「楽天市場」が41.9%、WEBとアプリ併用利用者は「Amazon」が31.7%とそれぞれトップだった。一方、アプリにおいて、アプリのみ利用者で多かったのは、「Amazon」が44.0%、WEBとアプリ併用利用者は「楽天市場」が32.2%だった。WEBでも、アプリにしても、利用率が高いのは「楽天市場」と「Amazon」で、そのあとに「Yahoo!ショッピング」が続いた。

 

 

メインがECサイトのみの利用者1,583人を対象に、ECアプリを利用しない理由を複数回答で聞いたところ、「WEBで十分だから」が42.8%と最も多く、次に「WEBの方が使いやすいから」が39.9%、「アプリの画面が見にくいから」が21.7%だった。

さらに、ECアプリを利用しない理由がある1,368人を対象に、ECアプリを利用しない理由が解決できれば利用したいと思うか聞いたところ、WEBのみ利用者は「とても利用したいと思う」が3.9%、「やや利用したいと思う」が22.8%と、合わせて26.7%にとどまった。その一方で、メインがWEBとアプリ併用利用者は「とても利用したいと思う」が6.4%、「やや利用したいと思う」が40.9%と、合わせて47.4%の約半数が利用したいと思うと回答した。

 

 

予備調査から抽出した、メインがECアプリのみの利用者127人を対象に、今回はECサイトを利用しない理由を複数回答で聞いたところ、「アプリの方が使いやすいから」が37.8%と最も多く、次に「アプリで十分だから」が29.1%、「アプリの方がお得だから」が18.9%となった。

 

メインがECサイトのみの利用者にとっては、ECアプリへのマイナス面を多く感じ、アプリをしていないようだったが、その反面、メインがECアプリのみの利用者はアプリのメリットが大きく、サイトを利用していないという傾向だった。