ドイツに本社を置く価格比較サイトIdealoは2018年、イタリアにおいて20%超の成長を遂げた。同社はイタリアでのeコマース市場において、外部事業者に売上高約3,000万ユーロをもたらし、そのうちの32%はイタリアの小規模オンラインショップの売上であったという。
イタリアIdealoが公表した2018年のデータは、自社のビジネスの成功実績だけでなく、より一般的なイタリアのeコマースについての概要を含む。そして、熱心なイタリアのデジタル消費者に関連した製品などについての情報も共有した。例えば、スマートフォンやスニーカー、テレビは、昨年に最も検索されている製品カテゴリーだ。さらに今年は、家電製品や衣料品に関連する製品の検索が増加すると予想している。
売上高が20%増加
ドイツのメディア大手Axel Springerのグループ会社として2000年にドイツのベルリンで設立されたIdealoは、2018年に20%の収益増加を達成した。また同社の従業員数も、2017年より約30%増加したという。カントリーマネージャーのFabio Plebani氏は、「2017年の多大な成功を経て、昨年はIdealo Italyの歴史において最も素晴らしい年となり、多くのニュースだけではなく沢山のコラボレーションにも恵まれた」と語っている。
イタリア商工会議所との連携
「ドイツ向けビジネスのためにまず、イタリア商工会議所との協業を行なった。それにより、イタリア企業の国際化と、クロスボーダー貿易を促進することができた」とFabio Plebani氏。さらに、「2018年には、イタリアの生産者達と直接連携することにより、常に最新で完全な製品のカタログを提供することができた。また、新たな取り組みを行う10 社の事業者に対し、総額90,000ユーロの補助金を給付した」と加えた。
昨年の12月時点で、Idealo Italyのオンラインポータル上では30,000を超えるストアによる1億4,500万個の商品が掲載されていた。また、オンラインストア訪問者の購買意向は、2017年と比較して19.6%増加している。
「依然として男性中心のイタリアeコマース市場」
Idealoによれば、イタリアにおけるeコマース市場の男女差は、2017年と比べわずかに縮まってはいるものの、依然として男性中心であるという。しかし、2017年から200%超の最も成長を遂げた製品カテゴリーとしては、イヤリングや日焼け止め商品、顔や体のケアアイテム、メイクアイテムなど、主に一般女性向けの製品が挙げられた。
※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の1/24公開の記事を翻訳・補足したものです。