Amazonは今年のサイバーマンデーで同社史上最大の売上を記録した。
もはや、Amazonの莫大な商品が在庫切れになる可能性もあるほどの売れ行きである。
eコマースの巨大企業Amazonは、2018年11月26日(月)のサイバーマンデーに同社史上最大の売上を記録した。これはAdobe Analyticsによる全世界の販売商品数に基づいた調査結果によるものである。
注目すべき理由
Amazonは感謝祭の週末、オンライン小売り全体の28%を占め、記録破りの売上を記録したホリデーシーズンの週末の売上成績で引き続きトップの座に君臨している。この数字にはAmazon Prime NowやAmazon Freshの売上げは含まれていないのにも拘らず、売上2位のオンライン競合Best Buyの7倍もの数値だ。
全体的に見ると、2018年のサイバーマンデーのオンライン総売上は79億ドルで、前年同日比およそ20%増。ブラックフライデーの売上62億ドルを上回った。またその週末の土日2日間の売上げは64億ドルで、史上最高の週末売上記録を達成している。
Amazonによると、「今年のTurkey 5(サンクスギビングデーからサイバーマンデーまでの5日間)は過去の同時期の中で最高の売上げとなった」とのこと。その売上の具体的な数値は公表していないが、この5日間で1億8,000万以上のアイテムを販売したと言う。また、Amazonのチャネルを利用した中小企業のブラックマンデーの売上げは、前年比20%増となった。中小小売店に関しては、Amazonが特に注力している分野であり、現在Amazon Storefronts (Amazonを通して中小企業が直接商品を売る仕組み)では2万店舗以上の中小店の商品を取り扱っている。
Amazon Worldwide Consumer部門のCEO、Jeff Wilke氏は、Amazonが小売分野で成功し続けている要件として、精選されたギフトガイドや利便性の高いショッピング体験、豊富な商品ラインアップ、そして最低購入額を定めない“送料無料サービス”などが挙げられると指摘した。
ホリデーシーズン小売のその他の動向
- ブラックフライデーとサイバーフライデーを含めた感謝祭の週末で、Amazonは約1,800万個のおもちゃと1,300万個のファッションアイテムを販売した。
- 最もよく売れたアイテムは、AmazonのデバイスであるAlexa対応スピーカーEcho Dot Alexaで、次に売れた商品はDNA検査キットAncestryDNAとAppleデバイス用のBose QuietComfort 25ノイズキャンセリングヘッドホンだった。
- マーケティングリサーチ会社Rakuten Intelligenceによると、Amazonだけでなく他の大手小売業者もこの週末商戦でオンライン売上げを大幅に増加させた。Best Buyは36%増、Targetは47%増、そしてWalmartは76 %増に跳ね上がった。
※当記事は米国メディア「Marketing Land」の11/29公開の記事を翻訳・補足したものです。