株式会社ヴァリューズは「Amazonプライムデー」と「楽天お買い物マラソン」について調査・分析を実施。ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUS eMark+」を使用し、各サイトのイベント期間における訪問者推移を作成、訪問者の属性や行動を分析した。

今回の調査対象である、AmazonプライムデーはAmazonが年に1度実施している有料会員のみを対象したビックセールだ。セール実施時間を延長した2018年の売上高は過去最大で、世界で1億点以上の商品が売れた。

 

<参考>

Amazonプライムデー2018は7月16日に、6時間延長され36時間で開催

Amazonプライムデー2018、世界の中小販売事業者全体の売上は10億米ドル越え

 

一方の、楽天お買い物マラソンは、楽天市場がほぼ毎月実施しているポイントアップに特化したイベントだ。2ショップ購入でポイント2倍、3ショップ購入で3倍というように買えば買うほど獲得ポイントが上がっていく。

 

Amazonプライムデーの開始日は訪問者数1.4倍以上に増加

まず、両サイトにおける7月の日別訪問者推移を見たところ、楽天市場はイベント期間中の訪問者数は微増であったのに対し、Amazonは前日比1.4倍以上に急伸していた。プライムデー初日だけで1,000万人以上の訪問者を獲得していることが判明した。

次に、日別購入者数の推移をみる。

Amazonはセール初日が前日比3.5倍以上で訪問者の5人に1人が購入しているという高い購入率であった。一方、楽天市場もイベント期間中の購入者は多く、前日比は約1.8倍であった。特に7月15日と7月20日はAmazonの購入者数を上回っている。このことから、セールの他に「ポイントアップ」もユーザーの興味関心度が高いことが伺われた。

 

Amazonプライムデー、購入者のピークはセール開始時間と終了間近

セール期間中に購入者数が顕著に伸びていたAmazon。時間帯別の購入者数推移を見たところ、セール期間外は時間帯によってそれほど大きな差は見られなかった。だがセール期間中は開始日の昼12時台に一気に跳ね上がり、23時台まで15万人以上の購入者数を維持したまま推移していた。また、セール終了日の19時台から購入者が再び増加、23時台にはセール期間中で最高の購入者数となった。セール終了直前には駆け込み需要がある事がわかる。

さらに、サイトへ訪れるユーザーついてセール期と通常期で違いはあるのか分析。

性別で見てみると、Amazonはセール期間中に男性比率が6ポイント上昇していたが、楽天市場では大きな変化は見られなかった。また、年代別ではAmazon、楽天市場ともに大きな差はない。

 

「お買い物マラソン」はプライムデーほど印象的ではない?

セール期間中と期間外で検索入力キーワードの違い調べたところ、Amazon、楽天市場ともにサイト名の指名ワードが上位を占めていた。ただ、Amazonにおいては、セール期間中、「Amazonプライムデー」というセール名称が上位にランクインしている一方、楽天市場のイベント期間中、「お買い物マラソン」で検索しているユーザーはいるものの、上位にはランクインしていなかった。

 

今回の調査により、Amazonプライムデー、楽天お買い物マラソン、それぞれの期間中、購入者数が増加しており、購入のピークは開始時間と終了間際であることが明らかとなった。双方のイベントを比べて、プライムデーの方が、1年に一回と注目度も高いことが伺える。ただ、セール期間中と期間外での検索ワードを比べた際、楽天の「楽天お買い物マラソン」が上位にないことから、イベント自体の注目度はあまり高くないことが伺われた。