アリババ傘下のアリ研究院が8月29日に発表した「2017 BRICSのECビジネス発展報告」によると、2016年BRICS(既に死語となってきているがブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5ヵ国)のオンライン小売総額は世界オンライン小売総額の47%を占め、2022年には59%まで増加し、約3兆ドルに達すると見込まれているとのこと。

2016年、BRICS5ヵ国のインターネット利用者は14.6億人、世界の42.7%を占めている。オンラインでショッピングをするユーザーが7.2億超、世界の47.2%を占め、オンライン小売の売上高は8,761億ドル、世界総額の47%を占めている。また、越境EC小売の売上高は920億ドルで世界の23%を占めている。

中国は世界最大のオンライン小売市場として、4.7億人のオンライン消費者を有し、今後さらに増加が見込まれている。ロシアはインターネット普及率が最も高い国だが、物流、ペイメントシステムはまだ不完全である。インドのオンラインでショッピングをする人の割合は28%だが、物流、法律、オンラインペイメントなどのインフラの健全化が求められている。ブラジルではオンラインでショッピングする人の割合は43%であり、成長は鈍化しつつあるようだ。南アフリカでのオンラインショッピングは加速的な発展が見込まれている。

中国はBRICSの各国との連携が緊密であり、ECサイト内でもロシアのキャンディー、インドの香辛料、ブラジルの松の実、南アフリカのワインなどが人気を集めている。2016年、ロシアの商品はTmall国際での売上高が2015年の34倍まで増えている。

 

※当記事は中国メディア「電商報」の8/30公開の記事を翻訳・補足したものです。