2016年、中国オンライン小売業の売上高は5.16兆元(82.6兆円)、前年比26.2%増。そのうちリアル商品のオンラインでの売上高は4.19兆元(約67兆円)、前年比25.6%増。中国全体における消費の増加率より15.2%高く、全体の12.6%を占め、前年比1.8%増となった。ただ、2016年のオンライン小売市場の増加スピードは2015年の33.3%と2014年の49.7%と比べると、勢いは鈍化している。しかし、リアル店舗であるスーパマーケットやショッピングモールなどの成長率は上回っているようだ。

また、BtoCの売上高はオンライン小売の55%を占めている。さらにO2Oの市場規模は前年比45%増となり、活用が進んでいる。

 

<参考>

【中国】2016年のO2O市場規模は約11.7兆円に拡大

 

市場環境に目を移すと、クラウドコンピューティング、ドローン、自動運転技術、ビッグデータ、人工知能、VR、ARなどの技術によって、ECプラットフォームのサービス改善が進んでいる。

さらに、農村地域、内陸中小都市のオンラインショッピングが急成長。2014年から2017年の間、政府も最重要課題として農村にECを普及させようと企業に呼びかけている成果が徐々に出てきている形となっている。

 

※当記事は中国メディア「財新網」の2/10公開の記事を翻訳・補足したものです。