消費者は、「AIはこちらが聞かなくてもニーズを予想してくれる。それが友人よりもAIの影響が大きくなる理由だ」と話す。


米国メディア「MarTech」の「MarTechCharts」セクションでは、マーケターやマーケティング業務の専門家が関心を持つデータを定期的に取り上げている 。

出典:IABおよびTalk Shoppeによるレポート「AIがショッピング体験を導くとき:AI主導型コマース時代におけるマーケターの新たな可能性(When AI Guides the Shopping Journey:Opportunities for Marketers in the Age of AI-Driven Commerce)」


デジタル広告の効果測定基準や業界ガイドラインを策定する、米国を中心とした業界団体IAB(Interactive Advertising Bureau) および米国の消費者調査・コンサルティング会社Talk Shoppeによる最新のレポートによると、AIは今や、検索エンジンに次いで2番目の「買い物時に最も影響を及ぼす情報源」である。

このレポートAIがショッピング体験を導くとき:AI主導型コマース時代におけるマーケターの新たな可能性(When AI Guides the Shopping Journey: Opportunities for Marketers in the Age of AI-Driven Commerce)」(登録不要)では、AIは小売業者のWebサイトやアプリ、友人や家族からのおすすめさえも上回って、買い物客に影響を及ぼしている、と指摘している。

他にこのレポートで分かったこと

  • 「買い物にAIを使用する」と回答した人の46%が買い物をする際に「ほとんどまたは毎回」AIを使用すると回答し、80%は「今後さらにAIへの依存度が高まるだろう」と回答している。
  • 買い物客の70%以上は、「AIはこちらが質問する前に自分のニーズを予測することが多い」と回答。
  • 85%が、「AIの提案はパーソナライズされている」と認めている。
  • 83%は、「AIによってショッピングがさらに楽しくなる」と感じている。

AIは、ショッピングジャーニーの導入部と中間部で最も使用されており、商品を調査、比較して、ショッピング中に明確な情報を得るために活用されている。買い物客の80%以上は、商品の調査、比較において、AIが最も効果的だとみなしている。

さらに、AIが新商品や新ブランドの発見を可能にしていることも、この調査で明らかになった。買い物客の約90%が「AIによって、他の方法ではまず見つけられなかった商品を発見できた」と回答し、64%が「買い物中に、AIが新商品を薦めてきた経験がある」と回答した。


※当記事は米国メディア「MarTech」の10/31公開の記事を翻訳・補足したものです。