約半数の企業は、予算の制約がAEOの取り組みを妨げていると回答している。
米国メディア「MarTech」の「MarTechCharts」セクションでは、マーケターやマーケティング業務の専門家が関心を持つデータを定期的に取り上げている。

出典: AcquiaおよびResearchscape
マーケターは、AEO(アンサーエンジン最適化)が今後3年間で自社のデジタル戦略を大きく変革すると考えているが、実際にAEOの取り組みを開始しているのはわずか20%に留まる。
これはAcquia(クラウド型のデジタル体験プラットフォームを提供する米国企業)とResearchscape(主に企業向けに市場調査や世論調査を提供する米国の調査会社)が実施した調査によるもので、小規模企業(従業員100人未満)と大企業(従業員1万人以上)の両方で、回答者の50%が「自社トラフィックのうち、どの程度がLLM(大規模言語モデル)によるものかを把握していないと回答したことも明らかになった。
この調査におけるその他の結果は以下の通り。
- 回答者の18%は現在AEO導入の予定がない。一方で、23%はAEOへの対応を計画中と回答。
- 45%がAEO戦略を導入する上での最大の障壁として「予算の制約」を挙げており、次いで40%が「社内の専門知識の不足」を挙げている。
- 回答者の62%が検索エンジンからのクリック数やWebトラフィックの減少を実感しており、そのうち39%は減少率を数値で示すことができたと回答。
- 51%が、将来的な成功を確実にするために、コンテンツ戦略において最も重要な要素は「パーソナライゼーション」であると回答。
このオンライン調査は、Researchscapeによって2025年7月11日から31日にかけて行われた。米国と英国から516名が回答している。