米国に本社を置くオンラインマーケットプレイスWishが、欧州で中古電子デバイスを下取りするサービスを開始予定だという。このサービスを実現するために、Wishを運営するContectLogicは、オランダの再生品プロバイダであるRemarketedと提携した。このプログラムは2024年3月にオランダで開始、その後欧州の他の国への拡大を予定している。
「Wish Trade-Inプログラム」は消費者のスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、スマートウォッチなどの中古のデバイスを「無条件で」現金と引き換えるため、消費者はWishのオンラインマーケットプレイスでお金を使う必要はない。
即時査定
オランダのフローニンゲンに拠点を置くRemarketedは、下取りに出されるデバイスの年式と状態について、直ちに査定額を見積り、顧客に提示する。顧客は、中古の製品を(元払い発送ラベルのおかげで)無料で発送でき、Remarketedがデバイスを受領すると、代金を受け取ることができる。Wishは、中古の製品を修理調整し、自社のプラットフォームで再販する。
メリット
Wishの事業開発担当ディレクターであるAlan Small氏は、下取りプログラムのさまざまなメリットを強調する。「顧客に現金を還元するだけでなく、製品の寿命を延ばすことで電子廃棄物を大幅に削減できる」と同氏は説明する。
「このプログラムは、電子廃棄物を大幅に削減できる」
Small氏によると、この取り組みはWishの再生品取扱い拡大計画に合致するものでもある、とのこと。「下取りサービスの開始は、当社が最近拡大した再生電子機器の取り扱い範囲を補完するものであり、これにより消費者は低価格で新しいテクノロジーの恩恵を受けることができる」。
好調なリコマース
中古品を再販する「リコマース」市場は好調で、多くのプラットフォームがリコマース市場に投資している。欧州の顧客の需要の高まりによって、Amazonの中古品販売はすでに10億ユーロのビジネスへと成長している。
Wishの復活
2010年創業のWishは、サンフランシスコに本社がある。Wishに出品されている商品のほとんどは、中国のメーカーや販売業者からのものである。同マーケットプレイスは、2021年末からフランスでボイコットされていたが、約1年前にアプリストアからのWishアプリのダウンロードや検索エンジンの結果への表示がされた。
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の2/26公開の記事を翻訳・補足したものです。