東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社は、商品販売時に商品のコンセプトを決定して販売しているかつ、2期以上連続で増収をしている通販・EC事業者の経営者・役員103名を対象に、通販・EC事業のビジネス成功に関する実態調査を実施した。




調査結果

 

「Q1.あなたは、商品を販売する上で、商品コンセプトをどの程度重視していますか。」と質問したところ、「かなり重視している」が60.2%、「やや重視している」が31.1%と多くの人が重視している傾向にあった。

さらに、Q1で「かなり重視している」「やや重視している」と回答した方に対し、「Q2.商品コンセプトを重視している理由を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「顧客目線で考えることができるから」が59.6%と最も多く、次いで「方向性を保つことができるから」が53.2%、「顧客が得られる価値を最優先で考えているから」が40.4%だった。上位の結果を見ていくと、顧客の立場に立って考えることが重視する理由に繋がっているようだ。

 

 

「Q4.あなたは、商品コンセプトを決める前と決めた後で、商品売り上げが大きく変わった経験はありますか。」と質問したところ、「何度もある」が31.1%、「数回程度ある」が47.6%となっており、約8割が、商品コンセプトを決めることで商品売り上げに影響することが分かった。

 

 

「Q5.あなたが商品コンセプトを決める流れの中で行ったことを教えてください。(複数回答)」と尋ねたところ、「商品アイデアの発案」が61.2%、「ターゲットの策定」が61.2%と同率、次いで「競合/市場調査の実施」が47.6%という結果だった。このことから、商品のアイデアを考えることと、ターゲットを絞り込むことが同じくらい重要視されていることが分かった。

 

 

「Q7.あなたの企業で行っている、最もよく行う商品コンセプトの発信方法について教えてください。」と質問したところ、「公式ウェブサイト」が26.1%、「SNS(X(Twitter)、Facebook、Instagramなど)」が21.4%、「広告などの有料マーケティング」が17.5%という回答だった。

 

 

「Q8.あなたの企業では、1商品あたりどの程度の時間をかけて商品コンセプトを決定していますか。平均を教えてください。」という質問に対し、「2週間~1ヶ月未満」が19.4%と最多で、「1ヶ月~2ヶ月未満」が17.5%、「1週間~2週間未満」が16.5%という結果だった。

 

 

まとめ

 

今回の調査では、通販・EC事業を増収という観点で成功させる上で、商品コンセプトの設定が重要であることが明らかとなった。また、近年台湾や東南アジアでも、商品コンセプトをしっかりと訴求している日本越境セラーが活躍しているという実態がある。今後、自社のビジネスを成功に導くためには、最適なコンセプトを設定できるかどうかが鍵になるのではないだろうか。