メルカリ総合研究所は、18歳〜57歳の男女600人を対象に「リユース人気カテゴリーにおける消費動向調査」を実施した。




調査結果

 

各カテゴリーについてフリマサービスで取引したことがあるか尋ねると、全体として「推し活(エンタメ・ホビー)」においては約5割が、「ファッション」においては約3割が、「家電」においては約4割が、取引を行ったことがあると回答した。一方、過去フリマサービスを利用したことがある層のみに絞って同じ質問をしたところ、「推し活(エンタメ・ホビー)」においては約7割が、「ファッション」においては約6割が、「家電」においては約8割が、取引を行ったことがあると回答しており、それぞれ、約1.3倍、約1.8倍、約1.8倍とフリマ経験者の方がすべてのカテゴリにおいて上回っていた。

 

 

「フリマサービスで売れることで、買い替え・購入をしやすくなったと感じるか」という質問に対し、「推し活(エンタメ・ホビー)」で半数以上、「ファッション」で3割以上、「家電」でも3割以上がしやすくなったと回答しており、各カテゴリーでフリマサービスが一定の層の買い替え・購入意欲を促進していることがわかった。また、実際にフリマサービスで売却したことがある人の5〜6割は、それぞれのカテゴリーにおいて買い替え・購入頻度が増加したと回答していることから、意欲だけでなく、消費行動の促進に結びついていることが明らかとなった。

 

 

「ファッション」においては、全体の35%、約3人に1人が、フリマサービスがあることで、ファッションアイテムの買い替えがしやすくなっていると回答している。とりわけ顕著なのが、フリマサービス利用者と非利用者で衣替えの傾向に差で、約75%がフリマサービス利用者は衣替えを実施していると回答した一方で、非利用者は衣替えをしていないという回答が約半数だった。

 

 

ファッションアイテムの買い替えを考えるタイミングを世代別に見てみると、主な理由である季節の変わり目以外にも、Z世代はメディアで見たときや新作発表があった時など、買いたい時に買い替えをしている傾向が分かった。こうした背景から、Z世代を中心に季節の変わり目など特定の時期にまとめて衣替えするのではなく、その都度必要なアイテムに入れ替えていく風潮があった。

 

 

フリマサービス利用者に生活家電買い替え時の処分方法を尋ねると、「粗大ごみで出す」55.6%、が最も多く、「家電量販店・リサイクルショップへ下取り」45.8%、「回収業者に引き取ってもらう」39.2%に次いで、「フリマ・オークションサービスで売却する」が20.6%と、5人に1人が利用する結果となっており、処分手段の選択肢のひとつとして利用されていることが分かった。
さらに、生活家電の買い替えは「壊れた・調子が悪くなった時」がフリマサービス利用経験有無によらず多数となっているが、「フリマサービス利用者」において、壊れた時以外でも買い替えを検討する意向が高かった。壊れる前のリセールバリューが高い状態でフリマサービスを利用し売却し、その後新品や新古品など新たな家電をお得に購入する消費行動が背景にあるとみられ、壊れるまで使うという従来の消費傾向とは異なる状況がみられた。