MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、15歳~69歳の男女7,000人を対象に2023年6月29日~6月30日の間で「スーパーアプリに関する調査」を実施した。




「スーパーアプリ」とは

 

「スーパーアプリ」とは、ひとつのアプリ内で様々なジャンルの機能(SNS、スマホ決済、EC、保険の申し込み、公共料金の支払い、投資やローン申請、フードデリバリー、シェアカーやシェアサイクルの利用、タクシーやその他交通予約など)を利用できるサービスのこと。

 

 

調査結果

 

15歳~69歳の男女7,000人を対象に、スーパーアプリの概要を説明し認知と利用意向について聞いたところ、「内容について知っていて、利用したい」が14.5%、「内容について知っているが、利用したいと思わない」が9.0%、「内容について知らなかったが、利用したい」が27.6%、「スーパーアプリの内容について知らず、利用したいと思わない」が49.0%となった。認知度は合わせて23.4%にとどまったものの、利用意向は認知度よりも高く42.1%だった。

 

 

スーパーアプリを利用したいと回答した2,946人を対象に、スーパーアプリで利用したい機能を尋ねると(複数回答可)、「ポイント管理・運用」が49.1%と最も多く、次いで「クーポン」が44.9%、「店頭・オンラインでのキャッシュレス決済」が40.0%となっており、ポイントやクーポン等のお得感を感じられるものに対し関心が集まっているようだった。

 

 

スーパーアプリを利用したいと回答した2,946人を対象に、スーパーアプリを利用したい理由を聞いたところ(複数回答可)、「ポイントを貯めやすいと思う」が45.6%と最も多く、「スーパーアプリで利用したい機能」と同じくポイントが貯められることにメリットを感じているようだ。

次いで「たくさんのアプリをインストールしなくて済む」が43.1%、「たくさんのアプリを使い分けなくて済む」が42.1%となっていることから、いくつかのアプリをまとめて1つで対応できることの手軽さに魅力を感じている人が一定数いたことが分かった。

 

 

15歳~69歳の男女7,000人のうち、スマートフォンを所有している6,473人を対象に、毎日利用しているアプリの個数を聞いたところ、「10個以上」と回答した人は22.2%と最も多く、次いで「5個」が18.2%となっており2個以上アプリを利用している人は約80%だった。

これを年代別にみると、「10個以上」が最も多いのは30代で25.3%、「7個」~「9個」が最も多いのは10代で10.7%、「4個」~「6個」が最も多いのは10代で36.7%、「1個」~「3個」が最も多いのは60代で37.4%となった。

 

 

毎日利用しているアプリがあると回答した6,093人を対象に、毎日利用しているアプリ/アプリ内機能の種類を聞いたところ(複数回答可)、「SNS」が62.2%と最も多く、次いで「ニュース」が43.5%、「天気」が40.6%と、日ごろの連絡や、必要な情報の入手をアプリ経由で行っていることが判明した。

また、スマートフォンを所有していると回答した6,473人を対象に、週1回は利用しているアプリ/アプリ内機能の種類を聞いた結果(複数回答可)、「店頭・オンラインでのキャッシュレス決済」が最も多く18.2%、次いで「ショッピング」が13.0%、「天気」が11.8%と、支払いの用途としてアプリを利用する傾向にあった。

続いて、月1回は利用している人に対し、アプリ/アプリ内機能の種類を聞いたところ(複数回答可)、「ショッピング」が16.7%と最も多く、次いで「ネットバンキング」が14.3%、「クレジットカード管理」が11.0%と、支払いや管理として使う人が多いようだった。