ファッション小売業のZaraは、今年後半に中古衣料品マーケットプレイス「Zara Pre-Owned」を欧州市場全体に拡大する予定だ。そのために選ばれた市場の1つはオランダである。このプラットフォームは現在、英国で利用可能だ。

 

ファッション小売業のZaraは、昨年10月に英国で「Zara Pre-Owned」という古着マーケットプレイスを立ち上げた。Zalando(ドイツのファッションプラットフォーム)など他の小売業者も中古マーケットプレイスを立ち上げている。顧客は、自ら商品写真や情報を提供した上で、中古の衣類をオンラインプラットフォームで販売することができる。また、返品や赤十字への寄贈も可能だ。

 

欧州での展開

Zaraはこの度、このマーケットプレイスを他の国でも開始することを発表した。具体的に何カ国で展開するかは不明だが、オランダはそのうちの1つだ。このプラットフォームにより、同社は、商品を長く使えるための手軽なリセールの機会を顧客に提供したいと考えている。

 

原材料のうち、再利用のために経済に還元されるのはわずか8.6%

 

調査によると、現在、再利用のために経済に還元されている原材料は、わずか8.6%に過ぎない。より持続可能なモデルへの移行は、2030年までに4.5兆ユーロの追加経済効果を生み出す可能性があると、世界経済フォーラムは述べている。Zaraは中古マーケットプレイスでこれを支援したいと考えている。

 

Stripeとのパートナーシップ

この事業拡大を効率化するため、Zaraは金融インフラプラットフォームであるStripeと提携している。同マーケットプレイスでのすべての支払いは、アイルランドの決済プラットフォームで処理される。「小売業におけるサステナビリティは、壊れやすい地球を守るために、ようやく注目されるようになった。Zaraが先導する形でStripeを選んでくれたことに感激している」と、Stripeのグローバルセールス責任者であるEileen O’Mara氏は述べている

 

※当記事は英国メディア「Ecommerce news」の5/23公開の記事を翻訳・補足したものです。