Zaraなどを所有する世界的アパレルブランドInditexは、今後数年間でさらに重点的にeコマース分野に取り組む予定だ。会長兼CEO(最高経営責任者)のPablo Isla氏は2018年9月6日、ZaraやPull&Bear、Stradivariusを含むInditexの全てのブランドは、2020年までに世界中のどこからでもオンラインで購入できるようになると発表した。
「世界中のどこにいても、すべてのお客様に私たちのファッションコレクションを提供したい。たとえ現時点でInditexのブランドの実店舗を持っていない市場でも」と、ミラノでのジャーナリストとの会合でIsla氏 は語っている。
オンラインストアZaraをより多くの国で
例えばZaraは、世界の96ヶ国の実店舗で購入できるが、オンラインで購入可能なのは“たったの”46カ国である。今後数年間で、Zaraのオンラインストアを大幅に拡大する予定である。Inditexはその他、Pull&BearやMassimo Dutti、Bershka、Stradivarius、Oysho、Zara Home、Uterqüeも所有しているが、Zaraは最も重要なブランドと位置付けている。
会合中、Isla氏は「2020年までに、Inditexグループのすべてのブランドが、実店舗を有する国々での統合在庫管理システムを採用する。このシステムにより、店舗在庫でオンライン注文を受けることが可能になる」と述べた。
世界中で96の市場で展開
現在、Inditexは96カ国に7,000店舗以上を展開しており、その半分はZaraまたはStradivariusの店舗である。これらの96カ国のうち49カ国では、実店舗だけでなく、1つ、または複数のオンラインストアも運営しているという。
※当記事は英国メディア「E-Commerce News europe」の9/6公開の記事を翻訳・補足したものです。