2021年のスペインのeコマースは、前年比11.7%増で577億ユーロを超えた。この成長の大部分はクロスボーダー販売(複数国の間で行われる取引)によるものである。

 

2021年第4四半期には、スペインのeコマースは総額169億ユーロに達し、前年同期比15.8%増となった。これはスペイン国家市場競争委員会(CNMC)のウェブサイトに掲載されている最新のデータによるものである。

 

クロスボーダー販売

2021年の取引数は前年比8.6%増の3億3,400万件に達した。そのうちの大部分(66.5%)は海外で行われた取引である。つまり、スペインのオンライン取引の大部分はクロスボーダー販売だったということだ。

 

「第4四半期の売上高の少なくとも60%はクロスボーダー販売によるものである」

 

第4四半期の売上高の大部分もクロスボーダー販売によるもので、60%を占めている。売上高は前年同期比14%増の101億5,600万ユーロとなった。クロスボーダー売上のほとんど(90%)は、EU圏内の消費者向けである。

 

一方、海外からスペインに対する取引は、第4四半期に15億6,000万ユーロの売上高を計上した。これは前年同期と比較し27.7%の伸びである。これらの購入の少なくとも59.6%はEU域内で行われたものである。

 

ファッションがオンライン部門で最大の比率を占める

スペイン国内でのeコマース売上高も16%増加し、52億ユーロに達した。売上高の高い部門をみると、1位はファッションで売上高全体の8%を占めている。次いで、金融仲介サービス(6.6%)、旅行代理店(5.3%)となっている。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News」の8/18の記事を翻訳・補足したものです。