アドビFedExは複数年にわたる新たなパートナーシップを2021年4月28日に締結し、その第一弾として、Adobe Commerceと、FedExの子会社である大手EコマースプラットフォームShopRunnerとのサービス連携を開始した。

これにより、アドビの事業者は、2日以内の無料配送やシームレスなチェックアウト、返品サービスを提供でき、配送需要の大幅な増加への対応が可能となる。さらに、需要の喚起、コストの削減、顧客インサイトの獲得に役立つFedExの購入後のロジスティクスインテリジェンスへのアクセスもできるようになる。

 

 

提携の背景

 COVID-19により経済は根本的に変化し、デジタルとの共存から経済全体のデジタル化へと動いている。その為、オンラインを利用する消費者が増え、2022年には米国のEコマース売上高が初めて1兆ドル規模に達すると予想されている。そこで、アドビFedEx、ShopRunnerが提携することで、配送と物流管理を改善、顧客維持とロイヤルティ構築に貢献し、優れた宅配体験を提供することが出来る。また、FedExで出荷する事業者は、購入後のロジスティクスインテリジェンスにより、事業者と顧客の両方にとってより効率的で信頼性の高いエクスペリエンスを作成することが可能になる。

 

 

提携することの4つのメリット

 2日以内の無料配送:事業者は、顧客に2日以内の配送を保証するサービスを無料で提供できる。
簡単な返品:事業者は、FedExがサポートする無料で簡単な返品プロセスを顧客に提供することができる。これには、送り状が不要な返品、FedExの営業所での返品用梱包、簡単な出荷用持ち込みのサービスが含まれる。
ロイヤルティと顧客生涯価値の向上:アドビの事業者は、ShopRunnerのプラットフォームを通じて購入している何百万人もの顧客からの使用料の高い顧客層にアクセスできるようになる。
シームレスなチェックアウト:買い物客は支払いや請求、配送の情報をShopRunnerに保存することで、簡単に購入することができる。
 
 

今回の連携についてアドビの会長、社長兼CEOであるシャンタヌ ナラヤン氏は、「FedExとのパートナーシップにより、革新性、スピード、利便性を備えた新しい時代のEコマース顧客体験を提供できることを誇りに思います。」とのこと。

 

一方、FedExの社長兼COOラジェッシュ スーブラマニアン氏は、「今回の提携は、企業や事業者が顧客にシームレスな体験を提供できるような、オープンで協調的なEコマースエコシステムの構築を目指す当社の取り組みをさらに前進させるものです。アドビの顧客体験におけるリーダーシップ、ShopRunnerプラットフォーム、そしてFedExが展開する、デジタルロジスティクスインテリジェンスを組み合わせて活用することで、企業や事業者の競争力が高まり、Eコマースに新たな可能性をもたらします。」と述べた。